4年ぶりの“屈辱”味わった岡崎「絶対的な存在に」

写真拡大

 たまりにたまったエネルギーをぶつける。日本代表FW岡崎慎司(レスター・シティ)は17日のW杯アジア2次予選で対戦するカンボジア代表について「5バックみたいになって、その前にブロックをつくって、10人でしっかり守ってくるイメージ」と警戒。今予選6戦全敗でE組最下位に沈む相手だが、「ワンツーやダイレクトプレーでリズムを変えていかないと崩せない相手」と気を緩めない。

 9月3日にホームで対戦したときは前半28分にFW本田圭佑の弾丸ミドルで先制し、後半5分にもDF吉田麻也のミドルシュートで加点。3-0で勝利したが、「あのミドルシュートがなかったら、嫌な展開になりそうな雰囲気があった」という記憶が残っている。「抜け目なく相手のミスを突いたり、ミドルシュートのこぼれを狙ったり、クロスでは相手より先に触ることを意識している」と、カンボジア攻略法をイメージした。

 12日のシンガポール戦(3-0)ではMF香川真司とともに今予選で初めて先発から外れた。10月13日の国際親善試合イラン戦(1-1)に続く2試合連続のベンチスタート。ハリルホジッチ監督就任後、招集された試合で出場機会がなかったのは初めてだった。アギーレジャパン、ザックジャパン時代をさかのぼっても、岡崎が招集された試合で出番がなかったのは11年10月7日のベトナム戦以来、実に約4年ぶりとなる。

「自分自身が考えているのは、(日本代表には)絶対的な選手はいないということ。ヨーロッパでプレーしていても、世界的な選手と比べて、そういう個の能力を持っている選手がいるかというと、そうじゃない。“こいつがいたら何でもやってくれる”という選手はいない。逆に言うと全員の力が必要になるし、それをチョイスするのは監督。クラブの成績にも左右されると思うけど、試合に出ればやることは一緒」

 所属するレスター・シティでも3試合連続のベンチスタートと苦しい時期を過ごしている岡崎。日本代表で久々に味わった“屈辱”は、試合で晴らすしかない。シンガポール戦ではセンターフォワードで先発したFW金崎夢生が代表初ゴールを記録。マインツで結果を残している“後輩”のFW武藤嘉紀を含めたポジション争いは激しさを増している。

「いろんな選手で(チームを)底上げしていくことが大事。2人の良い部分は自分にないところでもあるし、そういう強みがそれぞれにあるのは日本として武器にもなる。自分も絶対的な存在になれるようにやっていきたい」

 カンボジア戦に出場すれば国際Aマッチ通算98試合となり、MF中村俊輔と並んで歴代5位タイに立つ岡崎。MF遠藤保仁、井原正巳氏、GK川口能活、DF中澤佑二に続く史上5人目の100キャップも目前のストライカーは、さらなる高みを見据えている。

(取材・文 西山紘平)


●ロシアW杯アジア2次予選特集