人工知能(AI)「東ロボくん」が、大学入試センター試験模試を受験し、5教科8科目の合計で得点511点、偏差値57.8の成績となった。(写真は、東ロボくんの研究プロジェクトWebサイト)

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 国立情報学研究所は14日、人工知能(AI)「東ロボくん」が大学入試問題に挑戦するプロジェクト「ロボットは東大に入れるか」で、今年度の大学入試センター試験模試を受験し、5教科8科目の合計で得点511点(全国平均416.4点)、偏差値57.8という好成績を達成したと発表した。合格可能性の判定では、私立大学の441大学1055学部、国公立大学の33大学39学部で、A判定(合格可能性が80%以上)になったという。

 同研究所によると、今回挑戦したのはベネッセコーポレーションが実施している「2015年度進研模試 総合学力マーク模試・6月」。科目別では、数学A(偏差値64.0)、数学B(65.8)、世界史B(66.5)の3科目で偏差値60以上を記録した。

 また、駿台予備学校が実施している論述式の模試「2015/2016第1回(8月施行) 東大入試実戦模試」の地理歴史(世界史)と数学(文系と理系)も受験し、世界史は偏差値54.1、数学は、途中過程に対する加点を満点とした場合、文系の偏差値が59.2、数学理系が44.3だった。

 同プロジェクトは、2011年に開始。自然言語処理などの様々な技術が求められる大学入試問題にAIが挑戦することで、「AI が人間に取って代わる可能性のある分野は何か」といった問題を考える際の客観的な指標を示すことを目的としている。2016年までに大学入試センター試験で高得点を記録し、2021年には東京大学の入試を突破することを目標としている。