映画に影響されATMに飲料注入「故障させればお金が出てくると…」。

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中国で先日、映画に影響されてATMに飲み物を注入してしまった若者が現れた。この若者、3台のATMに次々と飲み物を注入し、故障させてしまったという。

中国メディア網易新聞などによると、この“事件”が起きたのは9月下旬のこと。江蘇省南京市朝天宮付近の銀行に務める人物が、1台のATMが故障していることに気付き、その原因を探ったところ、想像もしていなかった事実が判明した。

ATMに備え付けられている監視カメラの映像では、その日の明け方、ひとりの若い男が故障したATMの紙幣投入口にペットボトル飲料の中身を立て続けに2本分注ぎ込んでおり、飲料を注ぎ終えると、今度はATMを殴り始めたのだ。

この一件はすぐに通報され、捜査が始められたが、前後して同様の通報が警察に2件届いていた。監視カメラの映像にはやはり同じ男の姿が映し出されており、警察はこの男を容疑者として捜査を行い、しばらくして王という名の人物が逮捕された。

取り調べで判明したのは、王は今年初め、兄とともに南京に出稼ぎに来たが、ギャンブルにはまり、借金を重ね、追い詰められていたそう。そんな矢先、ネットで鑑賞した映画に、故障したATMが次々とお金を吐き出すシーンがあり、王は同じことをしてみようと決意、ATMに飲み物を注入して故意に故障させようとした。結局、王は3台のATMに飲料を注入したが、もちろん1台たりともお金は吐き出さず。ATMを故意に故障させた罪を問われ、14万元(約265万円)以上の損害賠償を支払うことになるという。