今年で創刊19年目の業界誌『食品工場長』

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 決して多くの人は手に取らないかもしれないが、充実した特集でその道のプロから愛されているのが業界雑誌だ。日本食糧新聞社が発行する『食品工場長』(税込2057円、毎月1日発行)を紹介しよう。

 工場長という重要なポジションにありながら、製品開発などに比べて注目される機会が少ない。さらに実は営業出身の人が就任することが多く、「食品工場長になったものの工場の現場のことがわからない」という人が少なくない。そんな全国の食品工場長たちを応援する雑誌が『月刊食品工場長』だ。
 
 今年で創刊19年目。誌面作りにあたっては、創刊時に先代社長から「教科書のような記事は作るな」といわれたのを受け、現場の声を扱うことを第一に考えているという。
 
「生産に関する知識はもちろん、会社の商品戦略や販売動向、消費者動向、さらには人事マネジメントなど、扱うテーマは多岐にわたります。10月号の特集は、2013年の農薬混入事件(*注)をきっかけに対応する食品工場が増えた『フードディフェンス』。『犯罪の機会を与えない』環境について防犯のプロに聞き、カメラシステムの活用事例、最新技術情報なども紹介しています」(木下猛統編集長)

【*注:アクリフーズ(現マルハニチロ)群馬工場の冷凍食品に農薬が混入した事件】

 工場長インタビュー、工場ルポ、製品紹介などさまざまな記事があるが、なかでも人気なのが「ナリア・アカデミー」。イラスト入りで食品安全について解説する企画だ。今後は食品工場業界に関する話題を広く取り扱うという。

「今年5月から3回連載したところ、好評だったので10月から連載を再開し、今号はノロウイルスを取り上げました。イラストを使ったわかりやすい誌面がウケているのだと思います」(同前)

※週刊ポスト2015年11月20日号