ダイエット効果も!? FPが教える、お金が貯まる「家計簿」のつけ方
家計簿は面倒だけど、体重計には毎日乗っている(でもなかなかやせない)、というあなた。家計簿はあなたの家計のレコーディングダイエットです。もしかすると家計簿をつけたおまけで本当にダイエットにもなるかも。ファイナンシャル・プランナーの筆者が家計簿を上手につける方法を紹介します。
家計簿はつらい? 実は心がスッキリする!
家計簿ってつけていますか?
お金の流れを管理した方がいい、というのは誰でも思っていることでしょう。しかし家計簿ってつけるのは大変だし、自分のムダづかいが赤裸々にされて反省ばかりするような気がします。
家計経済研究所の調査によれば、きちんと定期的につけている人は2割くらい、時々つけていたり、過去につけていたけど今はつけていないという人が5割強だそうです。
「昔チャレンジしたけれど今はつけていない」という人、実は多いんですね。しかし、家計簿をうまくつけられるようになると、心はスッキリするし、もしかするとダイエットにもつながるかも、と言われたらどうでしょうか。
つらい、苦しい、面倒、といった家計簿のイメージを持っている人は今日から自分を変えてみませんか?
スマホがあれば、誰でも簡単に家計簿をつけられる
そもそも、家計簿を記入するのが面倒だから、つけたくないという人がいたら、実はそれ、すでに問題が解決しています。今このコラムを読んでいるスマホがあるからです。
アプリストアで「家計簿」と検索するとたくさんの家計簿アプリがみつかります。「レシーピ」「zaim」などが有名ですが、デザインがかわいいもの、記入画面がシンプルなものなどたくさんありますので、自分のお気に入りを探してみてください(ほとんどが無料です)。
スマホ家計簿の便利なところはいつでも記入できること。夜にまとめ入力をすると思い出せない項目にイライラしてストレスですが、スマホなら電車の中とかランチの待ち時間にさくっと入力すれば完了です。
さらに、レシートをカメラ撮影すれば自動記入される機能もついていて、スマホの機能があれば入力の手間もほとんどありません。
「記入が面倒」「まとめて入力するのは時間がかかる」は紙の家計簿をつけていた時代のお話。だまされたと思って、まずは家計簿はじめてみましょう。
家計簿をつけていくと、ムダなお金の流れが見えて気持ちよくなってくる
さて、家計簿をらくらくつけられるようになったら、その家計簿を有効活用してみましょう。一時期流行したレコーディングダイエットは、自分の体重を記録するだけで減量がスタートするとしていましたが、家計簿は、あなたの1カ月の家計をレコーディングダイエットする「記録」だからです。
1カ月もつけるといろんな数字がたまります。家計簿アプリは項目別の分析や一週間ごとの集計などいろんなチェックができるので、それをじーっと眺めます。そして、そこから使ったお金の金額に見合った満足があったかどうかを考えてみます。
「お金を使っている割に、あんまりうれしかったり楽しかった記憶がないなあ」という出費こそが削るべき項目です。こうした予算はカットしても苦痛でないばかりか、むしろ気持ちよくなってきます。お金が減ったというストレスと、お金をかけた割に楽しくなかったというストレスが一緒に解消されるからです。
このとき、過去をさかのぼって反省しないようにしましょう。だいたい、反省しなければならないのなら、家計簿をつけることが楽しくならないからです。
また、使ったお金以上に満足感がある買い物はお得なお金のやりくりですから無理に削る必要はありません。なんでもかんでも節約すると思わず、ムダな出費、飽きている出費(でも止められない)を記録したデータからあぶりだしていくのです。
家計簿をつけていくだけで、本当のダイエットにも効果出るかも!
お金の流れが見えてくると、ムダを切り詰める具体的な行動が思い浮かぶようになります。
例えばお菓子代、食費、飲み会代(お酒代)が多すぎて、それが自分の幸福感として見合っていないという人は、コンビニに行く回数を減らしたり、一度あたりの購入金額(品数)をちょっと抑えたり、あるいはいつもと習慣を変えて、お菓子を何も買わずに帰宅してみましょう。
そうした行動の変化が生まれれば、それは具体的な節約になるだけではなく、カロリーセーブにもなります。もしかすると家計簿による家計のレコーディングダイエットはあなたのリアルダイエットにもつながるかもしれません。
コンビニでお会計をする前に、ちょっとだけ立ち止まって「このお買い物で、私は満足しているかな?」と問いかけてみることが、家計と体重のどちらもダイエットできれば、心も体もスッキリすること請け合いです。
しかも財布はたっぷりになるかも! ぜひ家計簿にチャレンジしてみてください。