北陸新幹線の開通に合わせ、新幹線と同じ「かがやき」を四股名にしたのが石川県七尾市出身の輝。数多くの若手力士の中で“日本人横綱候補ナンバーワン”と言われるのは、その恵まれた体格ゆえ。中学卒業直後の入門時に、すでに身長193僉体重145圓△辰燭箸いΔら、まさに規格外の少年だった。

中学時代は、この恵まれた体で向かうところ敵なし。09年の全国都道府県中学生選手権で団体戦と個人戦を制し、「1日でも早く強くなりたい」と、卒業後すぐに元・安芸乃島率いる高田川部屋の門を叩いた。

入門時には三段目クラスと互角に稽古をこなし、四股、テッポウの音が他の力士と違っていたところから「骨から音が出ている」と高田川親方に評された。

当初は、期待どおりの勝ち星を挙げ、前相撲から1年半で幕下に昇進、しかし、ここからが長かった。

「幕下の地位から、どうしても上位に上がれず、3年間も足踏みしてしまったんです」(専門誌記者)

特に痛かったのは、13年初場所から3場所続けての3勝4敗。負け越しが決まった日の夜、いつもは怒鳴りつける親方がいつになく心配した顔つきで「おい、十両昇進どころか、このままでは三段目に落ちてしまうぞ」と声をかけたという。

「この親身な言葉を聞いたとき、輝は目覚めたといいます。自分だけで番付を上げてきたのではなく、親方や周りの人の支えがあってこそのことだと、気がついたんです」(前同)

輝は稽古に精進。13年7月場所から8場所連続勝ち越して14年11月場所、十両に昇進した。

輝は“立ち合いから強く当たって前に出る”正攻法の相撲が持ち味。

「前に出るだけでなく、廻しを取ってもよしということになれば、怖い存在になるはず」(前同)

現在は十両7場所目。1日も早く入幕し、西南部中学の先輩である遠藤と出世争いをしてほしいものだ。