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鳥の目からの視点で壮大な風景の数々を映す番組『アースフライト』。今月2日から動物・自然専門チャンネル「アニマルプラネット」で放送され、視聴者からはツイッターなどで「どうやって撮ったの?」など撮影方法に注目する声が上がっている。

番組内のナレーション「鳥のように空を飛び、天へと舞い上がる。誰もが持つ夢ですが、現実には想像をはるかに超える世界が広がっています。いまだかつて見たことのない光景。それは躍動感あふれる野生動物の営みでした」は決しておおげさな煽り文句ではないことが、静止画からもうかがえる。14日午前4時から放送される『撮影の舞台裏』(15日18:00〜/20日14:00〜/27日8:00〜/29日5:00〜)では、そのさまざまな撮影方法が明かされる。

サケを狩るヒグマのすぐ横を飛ぶハクトウワシ、ヌーの大移動を見下ろすハゲワシ、ヒマラヤ山脈のはるか上空を飛ぶインドガン、幼鳥に飛行訓練をさせるために高さ200メートルの崖の淵に連れて行くコンドルの母親。これら"鳥たちの日常"をリアルに再現した映像には、最新鋭の撮影技術に加えて、スタッフたちの涙ぐましい努力が注がれていた。

4年を費やして制作された今回の番組。撮影した動物は6大陸40カ国で、100種類を超える。その撮影方法はそれぞれ動物の特徴に合わせたもので、例えば警戒心の強いフラミンゴには"隠密作戦"でドローンを投入。鳥類学者のクリスチャン・ムーレックは、ガンをふ化させてヒナ鳥の段階から信頼関係を築くという、下準備だけで途方も無い時間を費やしている。

クリスチャンの計画は、超軽量飛行機に乗ってヒナの渡りの様子を映像に収めること。生まれて最初の2年間で母親と認識する習性を利用し、クリスチャンは翼の代わりにパラソルを持ってヒナたちを従えたり、声を掛けながら飛行機に追従させたり、"刷り込み"によってヒナたちを教育していった。

カメラマンのニール・レティッグもガンの人工飼育をしている一人で、こちらはボートでの教育。行き過ぎた信頼関係でボートに近づき過ぎるなどの苦労がありながら、隊列が整うまで数カ月かけて仕込んでいく。そうした地道で根気のいる作業を経て、ニューヨーク・マンハッタンのビル群を背景に飛ばす日、1羽に超小型HDカメラを装着する。

また、マルコム・ベアードは数百時間を費やして実物大のハゲワシ模型を制作し、群れに"スパイ"として送り込む。これにはカメラが仕込まれており、尾羽も本物さながらに可動。カメラのレンズは自在に動くため、360度の撮影が可能となる。

かつてない映像で鳥の日常を再現した『アースフライト』。今回の『撮影の舞台裏』は、このようなナレーションで締めくくられている。「リアルな姿を捉えられたのは、最新テクノロジーと斬新な撮影手法のおかげです。しかしこの物語へと導いてくれたのは鳥たちです。その行動は神秘に満ちていました」「アースフライト。これは、驚きに満ちた鳥たちの物語。1つとして同じものはない、貴重な記録なのです」。

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