健康のためには仕事選びも重要?

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中国の南方医科大学と安徽医科大学の研究者らは、仕事上の要求が厳しいのに自分に裁量権がほとんどない、ストレスの多い職業は、脳卒中発症リスクを高める可能性があると発表した。

研究ではこれまでに米国、日本、スウェーデン、フィンランドで実施された、職業と脳卒中に関する論文6件、1万3878人分のデータを調査。対象となっていた人たちの職業を、仕事の裁量度、要求度、心理的負担の高さに応じて4つに分類し、推定されるストレスと脳卒中発症リスクの関係を分析した。

その結果、サービス業従事者や看護助手など「仕事の要求度が高く裁量度は低い職業」の人は、「要求度は低く裁量度が高い職業」である学者や建築家などに比べ、脳卒中発症リスクが22%高くなっており、疾患別に見た場合、脳梗塞の発症リスクは58%も高くなっていた。特に女性でのリスク上昇が大きいという。

用務員や肉体労働者など「要求度と裁量度が低い受動的な職業」や、医師、教師、エンジニアなど「要求度と裁量度が高い能動的な職業」はリスクの変化は見られなかった。

研究者らは「仕事の要求度が高いが裁量度は低い職業は高ストレスで、それが原因となり、食生活の悪化や喫煙、運動不足といった不健康な習慣につながっている可能性が高い」とコメントしている。

発表は米国神経学会誌「Neurology」オンライン版に2015年10月14日掲載された。

参考論文
Association between job strain and risk of incident stroke: A meta-analysis.
DOI: 10.1212/WNL.0000000000002098 PMID: 26468409

(Aging Style)