酒井宏樹(撮影:浦正弘/フォート・キシモト)

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監督の指示に基づいて戦うけれど、それだけに終始するつもりはない。酒井宏樹は状況に応じて自分で判断することも大事にしている。

現地時間12日に敵地で行われた2018年ワールドカップアジア2次予選のシンガポール戦。酒井が攻撃面でハリルホジッチ監督から求められていたのは、サイドで脅威を与えることであり、クロスを入れる際には「ニアに上げろ」と言われていた。

だが、結果として酒井がニアにクロスを入れるシーンはほとんどなかった。

「低いグラウンダーのボールでGKとDFの間に上げろと言われていました。でも、それはシチュエーションによりますし、深く入ったら絶対にニアのコースは空いていない」

指揮官の意図は理解している。だが、局面の状況を無視してプレーしても望むような成果が得られないことも理解している。「試合途中でいろいろ模索しながら、そういうところは監督の要望も理解しつつ自分の色を出していくことも大事だから」と酒井は言い切る。

己の判断を大切にするという姿勢はポジショニングにも表れていた。

ハリルホジッチ監督は試合前から、サイドアタックがシンガポール攻略の鍵になると口にしていた。その際にサイドバックが担う役割はできるだけ高い位置を取って、攻撃に幅を持たせることだ。

6月16日にホームで対戦した際には、効果的なポジショニングができずにワイドからの攻撃を活性化させることができなかった。だが、この日は高い位置に顔を出してシンガポールの守備の網目を横に広げ、攻撃陣にスペースを提供していた。「前半は特にそれが多かったですね」と本人も振り返る。

ところが後半に入ると、やや下がり目にポジションを取るケースが増えた。その理由について酒井はこう語る。

「逆に上がらないで前の選手がスペースを大きく持って、自分たちで仕掛けている部分もあったので」。ウィングの本田圭佑が優位な状況の時に自分も上がっていくと、同時にマーカーも引き連れることでチームメイトのスペースを潰してしまう。酒井はそう判断して攻め上がりを自粛していたのだ。

酒井はゴールに直結するような目立つ活躍を見せたわけではないが、気の利いた動きでチームを影で支えた。本人も「結果にはつながらなかったので、それはしっかりと反省する」と気を引き締める一方で「内容は良かったので、最後のところをしっかりやっていきたい」と手応えを得ていた。これからも臨機応変に戦い、勝利に貢献していくつもりだ。

【日本蹴球合同会社/橋本明】

▼ ヴァイッド・ハリルホジッチ監督

(撮影:浦正弘/フォート・キシモト)


▼ ヴァイッド・ハリルホジッチ監督、酒井宏樹

(撮影:浦正弘/フォート・キシモト)


▼ 酒井宏樹

(撮影:浦正弘/フォート・キシモト)


▼ 酒井宏樹、本田圭佑

(撮影:浦正弘/フォート・キシモト)


▼ 宇佐美貴史

(撮影:浦正弘/フォート・キシモト)


▼ 吉田麻也、柏木陽介

(撮影:浦正弘/フォート・キシモト)


▼ 吉田麻也

(撮影:浦正弘/フォート・キシモト)


▼ 吉田麻也

(撮影:浦正弘/フォート・キシモト)


▼ 金崎夢生

(撮影:浦正弘/フォート・キシモト)


▼ 原口元気

(撮影:浦正弘/フォート・キシモト)


▼ 森重真人

(撮影:浦正弘/フォート・キシモト)


▼ 清武弘嗣

(撮影:浦正弘/フォート・キシモト)


▼ 西川周作

(撮影:浦正弘/フォート・キシモト)


▼ 長谷部誠

(撮影:浦正弘/フォート・キシモト)


▼ 長谷部誠

(撮影:浦正弘/フォート・キシモト)