菊の花が美しい季節。この時期は、全国各地で菊花まつりや菊人形の展示会などのイベントが開催されています。菊の花は愛でるだけでなく、実は健康にもよいことをご存知でしょうか。ここでは食用や薬用になる菊の栄養についてご紹介しましょう!

菊の花がお刺身のツマになるのはなぜ?

菊の花は「長寿の花」と呼ばれて菊花茶や菊花酒、漢方薬として古くから飲用されています。食用菊は日本でも奈良時代から栽培されており、江戸時代には食用として一般的に流通するようになりました。俳人の松尾芭蕉も菊が好物だったようで、俳句にも詠み込まれています。現在でもお浸しや酢のもの、和え物、天ぷら、お吸い物などにして食べられています。しかも食用菊には解毒作用もあるため、刺身やちらし寿司のツマに使われているのです。他にも食用菊にはビタミンBやビタミンC、カルシウムやカリウムも含まれていて、ただの飾りではないのです。飾りならプラスチックの菊のほうがずっとやすいですが、食用菊を添えてくれているお刺身は手のかかった一品ですから、残さず全部食べちゃいましょう。

食べないなんてもったいない!菊花の栄養成分

菊花に含まれるビタミンAとクサンテノンは、目の健康を維持する機能があり、疲れ目、目の充血・かゆみ・くすみなどに効果があります。菊花ポリフェノールは、尿酸を体外へ排出する作用を持ち、尿酸値を下げます。そのため、プリン体の摂取で尿酸値が上がって起こる痛風に効果的。ビタミンB1・E、アミノ酸などは、肌の健康を維持し、吹き出物など肌の炎症を鎮めて美肌を作る効果が期待されます。テトラクマロイルスペルミンという物質が菊に含まれますが、活性酸素を除去するグルタチオンのはたらきを促進するので、アンチエイジングに効果的であるとの報告もあります。

菊花茶で優雅なティータイム

菊の花のほのかな香り、レモン色のお茶。ティータイムには健康によい菊花茶を飲みませんか? パソコンに長時間向かって目が疲れやすいという人には特におすすめです。菊花茶を淹れるなら、菊花はティースプーン1〜2杯分。90〜95度ぐらいのお湯を注いで2,3分置いてから飲みます。中国ではウーロン茶やプーアール茶と混ぜて飲むこともありますが、緑茶や紅茶とも相性がよいので試してみてくださいね。


writer:松尾真佐代