ヴァイッド・ハリルホジッチ監督(撮影:浦正弘/フォート・キシモト)

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12日の僕のシンガポール戦の採点は80点です。3つの点でとてもよかったと思います。

1つめは、何と言っても勝ったこと。ワールドカップ予選で重要なのは勝ち残ることです。僕は1-0でも評価すべきだと考えていますし、しっかりとアウェイで勝点3を奪ったことはまず大きな価値を持っていると思います。

2つめは、香川真司と岡崎慎司を先発で使わなかったこと。そして金崎夢生、柏木陽介、清武弘嗣をスタートからピッチに立たせたことです。

これは大胆な采配でした。普通なら実績のある選手を先発させ、得点が生まれた後に代えていく交代策を採るでしょう。ヴァイッド・ハリルホジッチ監督が、やっと大胆な采配を見せてくれたと思います。

3つめは、その金崎が先制点を奪ったことです。初めて招集した選手をすぐに使い、貴重な先制点を挙げることができたというのは、監督の采配が的中したことを意味します。

また、これだけ実力差のある相手ですから、前半のうちにゴールを挙げると落ち着いて試合を進められます。逆に点が取れないと雰囲気が悪くなるというのを、ホームゲームで日本は経験したと思います。

その一番重要な意味を持つゴールを奪えたのです。他にも清武や柏木のプレーも効いていました。選手を入れ替えておきながら、全体的なコンビネーションを保つことができました。

これで選手層も厚くなったと思います。この3つを会わせて考えると、今回のシンガポール戦は高く評価すべきだと思うのです。

ではマイナスした20点分は何か。

シンガポールには悪いのですが、この試合は日本が勝って当たり前という差がありましただったら、もっと圧倒すべきでした。落ち着いてパス回しをしながら大胆に攻め込んではいましたが、それならもっとゴールを奪うべきでした。その点を差し引いておきたいと思います。

カンボジア戦では、さらに大胆な采配を見せてほしいと思います。特に南野拓実には、もっとチャンスを与えてほしい。もしかすると、そういう采配が観られるのではないかと楽しみになってきました。