宇佐美がその良い例じゃないかな。代表初ゴール後は一気にスポットライトを浴びて、まるで日本の救世主のように扱われたけど、最近のパフォーマンスはどう? 代表でもパッとしないし、ガンバ大阪でもゴールから長らく見放されている。
 
 世界的に評価される「良い選手」は、やっぱりコンスタントに活躍しているよね。攻撃的な選手であれば、継続的にゴールを決めたり、ゴールに絡んで初めて“評価”に値する。その意味では、金崎もまだスタートラインに立ったばかりで、これから真価を問われるよ。
 
 1試合を通じて良い時と悪い時の波が大きく、特に後半はスローペースになって、観ていて「つまらない」と感じた人も多かったはずだよ。
 
 ハリルが言っていた「リベンジ」はひとまず果たせたし、スコアだけ見れば快勝しているから、いくらでも持ち上げられるし、体の良いことも言えるけど、2次予選の試合で勝点3を取るのはノルマであり最低条件。以前から言い続けているけど、実力差を考えればシンガポールに勝つのも当たり前のこと。
 
 まるでシンガポールを“強敵”のように扱っていたけど、実際は違った。もちろんジャイアントキリングも起こり得るから気は抜けないけど、だからと言って相手が格下という事実は変わらない。
 
 それを「リベンジ」だの、「運命の一戦」だのと言って、まるで“強敵”の被り物をさせるかのようにメディアが煽っていたにすぎないよ。