青山の根津美術館で、物語の絵を集めたコレクション展「物語をえがく」を開催

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ストーリーを絵で楽しむ文化は「源氏物語絵巻」をはじめ、古くから日本人に愛されてきたもの。そんな物語の絵にスポットを当てた展覧会が開催される。絵巻はもちろん色紙や屏風など、さまざまに描かれた物語のシーンが楽しめるとか。

2015年11月14日(土)から12月23日(水・祝)まで、南青山の根津美術館ではコレクション展「物語をえがく―王朝文学からお伽草子まで―」を開催。写真の「曾我物語図屏風」など、すべて根津美術館のコレクションによる作品が16点展示される。

題材は、「伊勢物語」や「源氏物語」など平安時代の王朝文学から、鎌倉時代の軍記物「曽我物語」や「平家物語」、さらには短編の「お伽草子」までと、多彩。
物語の絵は、中世までは絵巻や複数の色紙を集めた画帖(がじょう)などの比較的小さい画面に描かれていたのが、江戸時代以降の近世になると屏風などで大画面に描くようになったそう。同じ屏風でも、一場面だけを描いたり、ダイジェストシーンを散りばめたり、さまざまな表現が見られるとか。

「展示作品には物語の解説が付きますが、ご覧になる前にもとの物語を一度読み返してみると、いっそう楽しんでいただけるかもしれません」と、広報担当者さん。


また、根津美術館の庭園ではこの時期に紅葉が見ごろを迎えるので、こちらも要チェック。11月28日の「いい庭の日」をはさんだ「東京いい庭キャンペーン」に参加していることもあり、11月25日(水)から29日(日)までの期間は、庭園内の4棟の茶室の茶庭を特別公開する。

「普段は通行できない露地を開放しており、いつもとは違う景色を望むことができます。この機会に、展覧会と一緒に楽しんでください」(同)

庭園内のカフェ「NEZUCAFE(ネヅカフェ)」では、期間限定メニューとして「ホット・アップルパイ ベリーソース添え」(850円)もいただけるそう。物語の世界と多彩な形式の絵画を、晩秋の美しい庭園とともに堪能して。

画像 上:曾我物語図屏風(左隻) 6曲1双  紙本着色 日本・江戸時代 17世紀 根津美術館蔵
    下:平家物語画帖 3帖のうち(部分) 紙本着色 日本・江戸時代 17世紀 根津美術館蔵