旬の食材が店頭に並ぶと「もう○○の季節なんだなぁ」と四季の移り変わりを感じることがあります。今はハウス栽培や海外からの輸入で、季節外れの食材でも年中口にすることができますが、旬の食材は美味しく新鮮で価格も安く、栄養価がずっと高いことをご存知でしょうか?

旬のほうが、数倍栄養価が高くなる理由

たとえば年中食べられるホウレンソウですが、冬が旬の野菜です。他の時期に比べると旬のホウレンソウのビタミンCは約3.5倍も多くなるのです。魚も同じです。秋が旬のサンマやイワシはDHA(ドコサヘキサヘン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)が他の時期に比べて2〜3倍になるといわれています。なぜ旬だと栄養価が高くなるのかというと「最も生育条件が整った環境で、最も成熟している時期に収穫している」から。ホウレンソウだと、冬の日差しとある程度の冷たい気候のなかででジワジワと光合成をして葉に栄養を溜め込むほど栄養価が高くなるのです。

それに旬の食材のほうが断然おいしい

旬の食材はシーズンオフのものに比べてずっと美味しいと感じるのではないでしょうか。それは、その食材が最適な状態収穫されているため、味やうま味が濃くなっているからです。美味しい理由は他にもあります。それは「その時期の体が欲する食材」だから。春に美味しいウドやフキノトウなどの山菜の苦み(えぐみ)成分は、胃腸をやさしく目覚めさせながら春の陽気で体がのぼせるのを防ぎ、夏が旬のキュウリやトマトは汗で失われた水分を補給しながら体を冷やしてくれます。秋が旬のサツマイモなどのイモ類や栗などの木の実は、夏の暑さで疲労した体を回復してくれ、冬に旬を迎える根菜類は体を中から温め、脂の乗った魚やミネラル豊富な魚介類が栄養をつけてくれます。つまり、私たち人間のほうにも旬の食材を「食べたい」「必要」と感じる機能が備わっているのです。

そして家計にもやさしい

旬の食材は収穫が多く流通も多いため、時期外れのものより価格も安い傾向にあります。より新鮮なものを選んで購入できるのも嬉しいですね。美味しくて栄養もあって安い旬の食材、食べたほうが心も体もハッピーになれそう! せっかく四季のある日本に暮らしているのですから「旬」を楽しみましょう!


writer:しゃけごはん