寒さが日ごと増す秋の終わり。どんな食べものが体を冷やすか知っていますか? 実は、体を冷やす食べものでも、調理の工夫で体を温める食べものに変わります。体の冷えと食べものの関係を知って、毎日の献立作りや外食の参考にしましょう。

東洋医学の「寒冷食」「温熱食」の基礎知識

東洋医学の考えかたには「陰」と「陽」があります。陰は体を冷やすエネルギー、陽は体を温めるエネルギーです。食べもので体を冷やすのが「寒冷食」、体を温めるのが「温熱食」。その中間の食べものは「平」と呼ばれて、体に与える影響がゆるやかなものをさし、多くの食品が「平」に分類されています。寒冷食、温熱食のどちらかがよいということではなくて、バランスよく摂るのが理想的。冬の間は体を冷やす食べものに偏ると体調をくずすことがあるので、どんな食べものが体を冷やすか知っておくとよいでしょう。

体を冷やす食べものとは?

体を冷やす食べものでもっとも分かりやすいのは、夏や寒冷な土地で採れる食べもの。たとえば、夏野菜のトマトやなす、南方で採れるパパイアやマンゴーです。ほかには、海苔・ひじき・こんぶ・カニ・カキ・あさり・しじみなどの魚貝類、豆腐や枝豆、白砂糖や白いパン、冷たい飲みものなど。肉類では、馬肉や鴨肉、農薬や添加物入りの食べものも体を冷やすものに分類されます。

寒冷食を温熱食に換えられる?

寒冷食の野菜を温熱食に換える調理法を工夫すれば良いだけ。「熱を加える、干す、塩漬けにする、いぶす」などをすれば陰が陽の性質を持つようになります。例えば大根は生のままでは寒冷食ですが、切干大根やたくあんにすると温熱食になるのです。トマトはトマトピューレに、なすは味噌汁や油炒めに、ごぼうやもやし、キャベツなどは炒め物や煮物にしましょう。レタスもスープや炒め物になりますが、生で食べたいときにはしょうがやシソの葉、にんにくなど体を温める食材と一緒にサラダにしたり和えたりすると体を冷やしません。体を内側から温める工夫を調理でもしてみてくださいね。


writer:松尾真佐代