バースデーゲームの清武、トップ下争う香川は「セレッソからずっと見てきた」

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 日本代表は11日、シンガポールのナショナルスタジアムで公式練習を行い、12日のW杯アジア2次予選・シンガポール戦に向けて最終調整した。

 試合当日に26歳の誕生日を迎えるMF清武弘嗣(ハノーファー)がMF香川真司(ドルトムント)とのポジション争いに闘志を燃やした。

「特別な日ですね。1年間で1回しかないですから」。誕生日に代表戦を迎えることについて聞かれた清武はそう照れ笑いを浮かべた。「自分の結果も欲しいけど、代表は今年あと2試合。いい形で終われればいいかなと思う」。バースデーゲームを勝利で飾るつもりだ。

 バヒド・ハリルホジッチ監督は5日のメンバー発表会見で「香川と清武に競争してほしいと思っている」と、2人のポジション争いを促した。この日の公式練習前に行われた記者会見では「何人かの選手が疲れている。特に欧州から来た選手。時差もあるし、睡眠も十分に取れていない。暑さもある」と指摘。そのうえで「疲労し過ぎている選手に関してはリスクを取りたくない」と、一部の主力を温存することも示唆した。

 先週末のリーグ戦が6日の金曜日だった清武に対し、香川は8日の日曜日にプレーしたばかり。シンガポール入りも前日10日早朝と遅かった。指揮官が清武を先発に抜擢しても不思議はない。

 2010年、大分からC大阪に移籍した清武は、香川がドルトムントに移籍するまでの半年間、チームメイトとしてプレーした。2012年には香川が付けていた8番も後継。同年夏、あとを追うようにC大阪からドイツへ飛び立った。

 日本代表での香川とのポジション争い。「セレッソからずっと(香川)真司くんのことを見てきた」と話す清武は「そういう意味では意識するけど、代表では(チームとして)結果が求められる。そういう競争がもっと増えればいいかなと思う」と、落ち着いた表情で語った。

「僕もそうだし、真司くんもそうだと思うけど、ボールに触らないとリズムをつかみにくい。たくさんボールに触りたいというのは毎試合ある。ボールに触る、触らないで僕みたいな選手は変わってくる。たくさんボールに触ることで周りも生かせると思う」

 ハノーファーでもトップ下を務めているが、「代表では守備がすごい求められる。1対1の場面や球際もそう。攻撃はハノーファーでやっていることをやれればいいかなと思う」と、その違いを語る。引いて守ってくることが予想されるシンガポールに対し、「中は固いので、一回外に広げて幅を持たせながら崩せれば」と、プレーのイメージを膨らませた清武。セットプレーのキッカーとしても期待されるが、「ハノーファーでもやっているし、代表でも蹴れればいいかなと思う」と貪欲に語っていた。

(取材・文 西山紘平)


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