【長谷川豊】大阪W選に願うもの

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大阪W選挙が近づいてきました。

東京から見れば、全く盛り上がっていませんし、ほとんど中央では報じられてもいないんですが、大阪ではとても大切な選挙であることは間違いありません。
大阪府知事と大阪市長。
同じくらいの大きさを誇る大阪の2人のリーダー。今までは話し合ったりなれ合ったり……。2人のリーダーがいる状態のことを大阪では「府市あわせ(ふしあわせ)」と呼ばれていました。確かに私も朝の情報番組でその問題を2002年に取り扱ったことがあります。暗く、黒い歴史があったことは事実です。

それを何とかしようと橋下氏が立ち上がったのが8年前。賛否あるものの、新聞などの世論調査を見れば、全体的にはこの8年は評価の声の方が大きいようですが、それでも多くの対立を生み混乱を招いたことは橋下氏自身が認めているところです。

その混乱を沈め、落ち着いた大阪の行政を取り戻したい!と話す柳本さんと栗原さん。

改革はそのままに橋下氏を超えていく!と意気込む吉村氏と「もう一度大阪都構想を練り直させてほしい」と訴える松井氏。

その他の候補者の方も含めて、11月22日まで存分に戦っていただきたいことは確かですが、これもすでに多く言われているように、一つだけ懸念があります。
それは……ねじれたとき、その後の4年間が不安でしょうがない点です。

要は知事が松井さんで、市長が柳本さんであったり……
知事が栗原さんで、市長が吉村さんであったりすると……

考えたくない未来ですが、お互いが意地の張り合いをして、大阪が全然前に進まなくなる可能性があるのです。私は中央でそれらを取材し、経験しています。
2006年の参院選。民主党が大勝し、自民党多数の衆院とのネジレが起きました。それから政権交代までの3年間。はっきり言って暗黒の、最悪の時代でした。重要法案がとにかく全然審議されないのです。やることと言ったら野党民主党のアピール合戦の様相。ガソリンの値段を下げたり、採決を力づくで妨げたり……。

あんな状態の大阪は見たくありません。奇しくも、W選挙は11月22日に行われます。いい夫婦の日です。誰が知事に、市長に選ばれたとしても、大阪を前に進めることは忘れないでいてほしいものです。

長谷川豊(Hasegawa Yutaka)