香川ら主力の温存も?ハリル「何人かの選手が疲れている」

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 日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督が11日、シンガポール市内のホテルで記者会見を行い、12日のW杯アジア2次予選・シンガポール戦に向けて意気込みを語った。

「今年最後の2試合になる。この2つの試合を成功で終わりたいと思っている。我々には目的がある。その目的は2試合に勝つということ」。16日のカンボジア戦を含めたアウェー2連戦を勝利で締めくくりたい指揮官は、特にシンガポールとの一戦を「我々自身のリベンジ」と位置付けている。

 6月16日に埼玉スタジアムで行われたW杯アジア2次予選初戦。シンガポール相手にシュート23本を浴びせながら、相手GKの好セーブもあり、まさかのスコアレスドローに終わった。「シンガポールとの最初の試合は我々にとって苦い経験だった。選手はリベンジのために戦うと思う」。5か月前の記憶を呼び起こすハリルホジッチ監督は今合宿で選手たちに対し、「確固たる決意を持ってこのリベンジを果たそう」と呼びかけた。

 一方で選手のコンディションについて「何人かの選手が疲れているので、難しいかもしれない」と指摘。「特に欧州から来た選手。時差もあるし、睡眠も十分に取れていない。暑さもある」。そのうえで「疲労し過ぎている選手に関してはリスクを取りたくない」と、一部の主力を温存することも示唆した。

 欧州組ではMF香川真司、DF長友佑都の2人が前日10日の練習から合流したばかり。この日夕に試合会場のナショナルスタジアムで公式練習を行うハリルホジッチ監督はそこで選手のコンディションを最終的に確認するつもりのようで、先発メンバーについては「最終決断は今日の夜もしくは明日の朝にしたい」と述べるにとどめた。

(取材・文 西山紘平)


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