水・木ドラマはホルモン剤!?イケメン祭りと篠原涼子と斎藤工のラブシーンに身悶える秋
【秋ドラマ前半戦の辛口批評 第5回】

 週の真ん中にきてうれしいのは、ドラマ版・イケメン祭りが開催されることですね。西島秀俊に向井理、そして斎藤工、どこぞの女のモノになろうとも(斎藤工はまだ……だと願いたい)、やっぱり癒されるのは、造形美かと思います。

 そんな美男美女が麗しい水・木ドラマ三作に、ドラマを愛してやまない芸能ライター・スナイパー小林がクローズアップ!

◆チビノリダーの演技に引き込まれて

『無痛〜診える眼〜』
(フジテレビ、水曜22時、出演:西島秀俊、伊藤淳史)
視聴率:7.4%(11月4日)

 現役医師である久坂部羊の『無痛』が原作。妻の死をきっかけに最新医療から身を引き、町医者となった為頼英介(西島秀俊)。彼には見るだけで患者の病状が読み取れるという天才的な力がある。その力を犯罪捜査に使おうとするのが、刑事・早瀬順一郎(伊藤淳史)。二人で事件を解決していくなか、為頼の目は早瀬の暗い影を見逃してはいなかった――。

 一話完結型のストーリー。原作のイメージを崩さずに演じている西島の魅力もさることながら、伊藤淳史が気性の激しい、クールな役どころであることに注目です。アラフォー世代からすると、彼はとんねるずの番組で一世を風靡した“チビノリダー”。なんだか可愛いイメージからひと皮むけちゃったんだねぇ、と思うとさびしいような、うれしいような、ノスタルジックな気持ちになっちゃうのです。これから日本を代表する俳優へ「へ〜んしんっ!」するんだろうな……。

◆待ってました! の人間ドロドロ臭

『遺産争族』
(テレビ朝日、木曜21時、出演:向井理、榮倉奈々)
視聴率:10.5%(11月5日)

 母子家庭に育ち、出世にも興味ゼロという研修医の佐藤育生(向井理)。彼が結婚を約束した相手は、10億円以上の資産を有する葬儀業界大手「カワムラメモリアル」の資産家一族の令嬢・河村楓(榮倉奈々)だ。娘の結婚に納得しない楓の父からは婿入りを強要され、さらに楓の祖父の遺産をねらう親族たちそれぞれの思いが重なって……。

 莫大な遺産が誰の手に渡るのかも見所ですが、演者全員が欲をむき出しにした演技で楽しくて仕方ない、というのが個人批評です。金持ちの話ではあれど、「身内の葬式でこういう場面あったよな〜」「こういうおばさんたちいたよな〜」と、名作映画『お葬式』(伊丹十三監督・1984年)ばりにリアルな人間模様を、昼ドラのようにライトに見られるのが良いところ。

 そのなかでヒョウヒョウと立つ向井くんの存在感が、逆の意味で良いスパイスになっているような気がします。ああ、実は育生が楓の祖父の愛人とのあいだの子で、彼にぜんぶ遺産が渡りますとか、大どんでん返しを期待!

◆露出高めの篠原涼子に一票です!

『オトナ女子』
(フジテレビ、木曜22時、出演:篠原涼子、江口洋介)
視聴率:9.0%(11月5日)

 恋愛アプリを開発する部署で働くキャリアウーマン・40歳の中原亜紀(篠原涼子)は駆け出しのミュージシャンの年下彼氏に振られたばかり。落ち込む暇もないまま、偏屈の脚本家・高山文夫(江口洋介)と仕事をすることになり、振り回されるハメになってしまう。これは果たして仕事だけで終わる関係性なのか? 周囲の友人たちも40歳という女性のひとつの転機を気にしながらも恋愛に心を揺らされていく。

 いや〜、第一話の亜紀が斎藤工演じる、駆け出しミュージシャンの年下彼氏とイチャつくシーンには、リピート再生でかなりお世話になりました。それから、坂田みどり(鈴木砂羽)が息子の担任に恋心をチラつかせるシーンも良かった! いろいろ恋愛模様が錯綜しますが、個人的には年下男子との行方に注目して週に一度の心のホルモン剤にしようかと思います。

 そしてタイトルの「オトナ女子」。「40歳は果たして女子か?」ということなのですが、あえて41歳の筆者から言わせていただきましょう。40歳は女子です、いや女子として扱ってほしいのです。男子(40代も男子と呼びましょう)のみなさまよろしくお願いします。

<TEXT/スナイパー小林>

【スナイパー小林 プロフィール】
1985年TBS系ドラマ「毎度おさわがせします」を皮切りに小学生からテレビおたくになり、You Tube全盛の時代になってもテレビをひたすら愛し続け、文章にする芸能ライター。ドラマもいいけどアナウンサーのディスりも、コーヒーも大好きな40歳。