<資料>
 先日、個人投資家の方とお話しすると、「そろそろトルコリラ/円を買ってみようかと考えています」とおっしゃるので、「なぜですか?」と聞いたところ、「さすがに40円ぐらいまで下がるともう下がらないかなと思うので」とのことでした。

「トルコリラは高金利が魅力でしたが、40円台後半ではちょっと買っていいものか躊躇したのですが、さすがに40円ぐらいまで下がると、もうそれほど下がらないかなと思って」、そうおっしゃるので「なぜそう思うのですか?」と重ねて聞いたところ、「何となくですが」とのことでした。

 こんな会話を通じ、やはり個人投資家の方々は基本的に「割安な通貨」を探しているのだということを再認識しました。でもその「割安」の判断が、「何となく」だと、まだ心もとないでしょう。

 トルコリラは2000年代前半にデノミを行ったので、通貨単位が大きく変わったことから、過去の実績との比較も2000年代半ば以降で考えるのが基本でしょう。

 トルコリラ/円の5年MA(移動平均線)からのかい離率は、2014年12月のプラス10%近いところから、足元では一時マイナス20%近くまで拡大しました。その意味では、かなり「割安」になってきたとはいえるでしょう。

 ただ2007年6月〜2011年10月の中期ドル安・円高局面では、同かい離率はマイナス30-40%まで拡大しました。その意味では、ドル安・円高が広がるようなら、まだトルコリラ割安が拡大する余地はあるのかもしれません。

 では対米ドルでのトルコリラはどうか。対米ドル取引をドルストレートと呼びますが、こちらの5年MAからのかい離率はすでにマイナス50%以上に拡大しました<資料参照>。以上のように見ると、トルコリラのドルストレートは、すでに空前の割安圏での展開が続いているようです。

⇒【資料】はコチラ http://hbol.jp/?attachment_id=67377

 円も米ドルも超低金利通貨ですが、それに対するトルコリラの割安感は、このように5年MAからのかい離率という指標で比較すると大きな差があるようです。ほかの基準に対する割安感も確認することで、「割安な通貨」探しが、「何となく」といった心もとなさを薄めていけるのではないでしょうか。(了)

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【吉田 恒氏】
1985年、立教大学文学部卒業後、投資情報会社の代表取締役社長などを経て、2011年7月から、米国を本拠とするグローバル投資のリサーチャーズ・チーム、「マーケットエディターズ」の日本代表に就任。国際金融アナリストとして、執筆・講演などを精力的に行っている。また「M2JFXアカデミア」の学長も務めている。
2000年ITバブル崩壊、2002年の円急落、2007年円安バブル崩壊など大相場予測をことごとく的中させ話題に。「わかりやすい、役立つ」として、高い顧客支持を有する。
著書に『FX7つの成功法則』(ダイヤモンド社)など

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