野球界に生まれた新たな国際大会「プレミア12」が開幕した。

 8日に札幌ドームで行われた開幕戦は日本と韓国が対戦。先発・大谷翔平(北海道日本ハム)の快投などもあって、日本が5−0と快勝したが、ペナントレースとは異なる緊迫感があって見ごたえがあった。

 もちろんペナントレースの試合でも選手は真剣勝負をしているわけだが、たとえ負けても次がある。だが、プレミア12で優勝を狙うには勝ち続けることが重要なのだ。

 まず1次ラウンドでは6ヵ国ずつAとBのふたつのグループに分かれ、リーグ戦が行われる。各グループの4位まで8ヵ国が決勝トーナメントに進出できるから、1敗もできないというわけではないが、決勝トーナメント1回戦はA1位vsB4位、A2位vsB3位という「たすき掛け」方式。トーナメントにより優位に臨むには、勝ち続けてグループ1位になった方がいいわけだ。

 そうした負けられないという意識に加え、国の代表として期待を背負う重さがある。日本もそうだが、とくに対戦した韓国の選手にはその意識が強い。日本が初代王者になった06年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では3戦して韓国が2勝しているし、連覇した09年のWBCでも予選ラウンドは2勝2敗だった。このように実力が拮抗しているうえに、闘志をむき出しにして向かってくる難敵・韓国が初戦の相手ということで、日本選手にも緊張感がうかがえた。

 また、国際大会は対戦する選手のほとんどが未知のうえ、プレースタイルも異なる。投手も日本の常識にはない配球をしてくるし、選手は試合の中でそれに対応しなければならない。それが緊張感につながるわけだ。第2戦以降は会場を台湾に移し、11日から行われるが、そうした難しい試合が続くことになる。

WBCとプレミア12の違いとは?

 ところで、WBCという野球の世界一決定戦があるのに、なぜプレミア12という国際大会が新設されるのか、疑問に思う人も多いだろう。

 実は06年からスタートしたWBCよりはるか前から国際野球連盟(IBAF)が主催するワールドカップ、インターコンチネンタルカップという野球の国際大会があった。それを再編する形で生まれたのがプレミア12だ。IBAFという国際組織も五輪競技復活の目的から国際ソフトボール連盟と統合。世界野球ソフトボール連盟(WBSC)という新組織になった。

 MLBとMLB選手会が主催するWBCは06年にスタートし、09年から4年おきに行われることになったが、プレミア12はその中間年に行われる。WBSCという新組織が主催する象徴的な大会がプレミア12なのだ。

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