高いポイント還元率で有名な「REX CARD」(発行元:ジャックス)。たまったポイントがカード利用代金の支払いに充当できるので、現金還元タイプのカードとしても有名だ。@DIMEでもポイント還元率が高いカードとしてこちらで紹介したことがある。そんなREX CARDは、2015年12月から還元率やポイント交換単位などのルールが改定される。ルールが改定されるタイミングはメインカードを見直すタイミングだともいえる。このまま現金還元で攻めるか、高いポイント還元にシフトするか考えてみよう。

◎還元率が0.25%下がって1.5%になるのはジャックス業績悪化のせいか

 まずは12月からのREX CARD改定のポイントを整理しよう。改定によってよくなる点と悪くなる点を以下の表に整理した。

REX CARDの還元率が下がった!メインカードを見直すならどのカードにする?
還元率が0.25%低くなる代わりにポイント交換単位が3500ポイントから1500ポイントに低くなっている。またANAマイル交換では3000ポイントで600マイルに交換できる計算になり交換レートが改善される。

やはり注目すべきは還元率が0.25%下がって1.5%になること。ジャックス以外が発行するカードではこの還元率を上回る現金還元タイプのカードはないので見直す必要はないと思うかもしれない。しかし、還元率だけに注目すれば、利用代金に対する還元率2.0%を誇る「リクルートカードプラス」やYahooショッピングやLOHACOで使うと還元率が3.0%になる「Yahoo! JAPANカード」などがある。また、今回の改定ではジャックスカード発行の高還元率カードである「漢方スタイルクラブカード」や「リーダーズカード」も還元率が下がる。同社の決算資料を見てみると、2015年4月〜6月の営業利益が前年比20.3%も下がっていて、業績がよくないのでさらなる改悪の可能性もある。したがって、このタイミングでジャックスが発行するカード以外への乗り換えを考えるのは悪くない判断だ。

株式会社ジャックスの連結経営成績より引用。
株式会社ジャックスの連結経営成績より引用。
営業利益が20.3%下がって業績は悪化。ちなみに同資料によれば、販管費が約23億円増えていて、販促費、貸倒引当金、システム投資による増加だとしている。ポイント還元率の高さでカード利用者が増えたことやポイント還元を実行(代金充当)した客が想定より多かったのだろうか…。しかし、ポイント引当金は約3億円しか増加していないし、詳細はわからないので深追いはやめておく。

乗り換えの検討対象となるカードは以下の2種類だ。

リクルートカードプラス
●「リクルートカードプラス」年会費2,160円
カード利用代金に対してのポイント還元率が2%(100円で2円分のポイント)と日本で発行されるカードの中で最大。さらにリクルート系列のサービス利用でポイントアップ。

P-one Wiz
●「P-one Wiz」年会費無料
リボ払い専用カードだが月々の支払額を利用可能額にしておけば1回払いと同じ扱いになりリボ手数料がかからない。現金還元率は実質1.3%とREX CARDの次に高い。

◎還元率にこだわるなら2%還元のリクルートカードプラス

 まずポイント還元率だけに注目するなら「リクルートカードプラス」を検討したい。カード利用代金合計の100円に対して2%のリクルートポイントがつく。電子マネー(WAON、Suica)のチャージでも2%のポイントがつく。ついたポイントはカード利用代金に充当できないかわりに、ローソンなどで使えるPontaに交換したり、ポンパレやじゃらんなどリクルート系列のサービスで使える。したがってローソンやリクルートのサービスをよく利用するなら乗り換えの候補として最適だ。逆にこれらのサービスを使わないのであればポイントがたまる一方で使いみちがないので乗り換えてはいけない。

たまったポイントの交換先の例
たまったポイントの交換先の例。提携先の店舗で使える割引券にはなるが、これらの店を使わないのなら無意味。

ポイントは「Ponta」に1:1の比率で交換できる。
ポイントは「Ponta」に1:1の比率で交換できる。
ポイントは「Ponta」に1:1の比率で交換できる。
ローソンやビックカメラなどの店舗で使えるが、やはりこれらの店を使わないなら意味がない。グッズ交換などもできるがグッズに魅力を感じなければ結局意味がない。

◎現金還元ならP-One Wizが実質還元率1.3%にできる

 REX CARDと同じ現金還元タイプのカードに乗り換えるなら「P-one Wiz」カードを検討してみよう。現金還元率は1.3%と下がってしまう。ここで還元率の内訳を見てみよう。

(1)カード利用代金合計から1%自動値引きする「1%OFF」
毎月自動で1%値引きしてくれるのでREX CARDのようにポイントをためる必要がなく、効率的に還元される。

(2)カード利用代金1000円に対して1ポケット・ポイント(現金3円相当)がつく
300ポケット・ポイント(900円)以上100ポケット・ポイント単位で楽天銀行、ジャパンネット銀行、カード利用代金引き落とし銀行の口座にキャッシュバックできる。1000円で3円分なので還元率は0.3%となる。入会から6ヶ月間はポイント3倍なので還元率は0.9%
ちなみにポケット・ポイントをTポイントに交換すれば還元率は0.5%になる。

P-one Wizの特長より引用。
P-one Wizの特長より引用。
ショッピングプロテクションは付くが旅行保険はつかない。

(1)と(2)と合わせて現金還元率は1.3%になる。ただし、リクルートカードプラスと異なり電子マネーの場合はポイントがつかないし、1%OFFも適用されない。

尚このカードはリボ払い専用カードなので、申し込んだら月々の支払額を利用可能額上限にしておかないと手数料がかかってしまう。また、このカードには旅行保険が付かない。旅行保険が必要なら、年会費3240円払ってP-Oneカード<G>というカードを持ては、現金還元率1.3%を実現しつつ旅行保険にも加入できる。

P-oneカード<G>
P-oneカード<G> 年会費3240円

P-oneカード<G>の特長より引用。
P-oneカード<G>の特長より引用。
こちらは海外・国内旅行の障害保険(最大2000万円)がつく。

REX CARD(年会費2700円)の旅行保険より引用。
(参考)REX CARD(年会費2700円)の旅行保険より引用。
ショッピングプロテクションとどちらか選ぶ方式で、海外・国内旅行の障害保険の場合は、海外だと最高2000万円、国内だと最高1000万円。

 現金還元率の高さではP-One Wizを差し置いてREX CARDに軍配が上がってしまうが、ジャックスの次の改悪がいつどのようになるかが気になるところ。リクルートポイントやPontaの提携先拡大に期待してリクルートカードプラスをメインカードにしてみるのが良いかもしれない。リクルートカードプラスはWAONやSuicaチャージでポイントがつくのだから、たまったポイントをWAONやSuicaに交換できれば凄くよいのだが。

文/久我吉史