直接FKは当分お預け?麻也「あの日蹴るのに1年半かかった」

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 セットプレーをポイントに挙げた。日本代表DF吉田麻也(サウサンプトン)は12日のW杯アジア2次予選・シンガポール戦に向け、「チャンスがあるならセットプレー。もっとCK、FKから点を取らないといけない」と指摘。引いて守ってくることが予想されるシンガポール。ホームではまさかのスコアレスドローに終わった因縁の相手との再戦を前に表情を引き締めた。

 9月3日のカンボジア戦(3-0)ではミドルシュートでゴールを決めた吉田だが、ハリルホジッチ監督就任後、セットプレーからのゴールはない。ハリルジャパンとしても、セットプレーに一発で合わせてゴールが生まれたのは、6月11日のイラク戦(4-0)でMF香川真司の左CKからファーサイドに走り込んだDF槙野智章が左足で合わせた1点のみ。指揮官もセットプレーは課題の一つに挙げている。

「予選の最初に(セットプレーで点を)取れないで、強豪国とやったときに取れるわけがない。その質を上げていかないといけない」と話す吉田だが、一朝一夕で改善できるわけではない。「(ゴール前への)入り方、タイミング、ボールの質。合うときは合うし、合わないときは合わない」。練習、試合で繰り返しトライしていくしかない。

 9月8日にイラン・テヘランで行われたアフガニスタン戦(6-0)では、前半31分に正面やや左寄りの位置でFKを獲得した場面で吉田とFW本田圭佑がポイントに立ち、吉田が右足で蹴った。「気づいたら(吉田)麻也が横にいた」と本田も驚いた吉田のキックは、しかし壁に直撃した。

 再び直接FKを狙う考えはあるのか? 報道陣にそう聞かれた吉田は「それは監督次第です。あの日、蹴るのに1年半かかっている。FKを蹴るのにも序列があるので」と苦笑い。自ら直接狙うよりも、やはり味方のキックに合わせたほうが得点の確率は高まりそうだ。

(取材・文 西山紘平)


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