「スルフォラファン」って呪文みたいな言葉ですが、最近CMでも見かけて話題のようですが、一体何のこと? 実はアレのことなんです。すごいパワー認められているだけではなく、今後の研究でますますすごい機能性が見つかりそうと、話題の成分なのです。

スルフォラファンとはどんな成分?

実はスルフォラファンはブロッコリーやキャベツ、カリフラワーなどのアブラナ科の野菜に含まれている、ピリッとする辛みのもととなる成分のこと。ブロッコリーやキャベツは甘味のある野菜なのに、辛み成分? と不思議に思う方もいるでしょう。実はスルフォラファンは特にブロッコリースプラウトに豊富に含まれていることが知られており、スプラウトはカイワレ大根のように少しだけ辛みがあります。この成分が、この先人類を救うかもしれないすごいパワーを秘めているというのです!

見た目はカイワレだけど、すごいやつ

ブロッコリースプラウトは発芽したブロッコリーを数日栽培したもので、見た目はカイワレ大根に近く細くて小さい野菜ですが、スルフォラファンをはじめカロテンやビタミン、ミネラル類も成熟したブロッコリーの数倍以上も含まれていると言われています。また、スルフォラファンの含有量を2.5倍〜3倍に高めた国産の「機能性ブロッコリー」も販売されていて、実は健康マニアの間でとっても売れているのです。

その驚くべき効果とは?

スルフォラファンに注目されている効果は大きく分けて3つあります。

1、解毒作用(がん予防ともいわれています)

スルフォラファンには発がん性物質や活性酵素を解毒し、対外に排出させる代謝酵素を生成する働きがあります。この代謝酵素にはアポトーシス(がん細胞を自滅させる働き)があり、がんの予防だけではなく初期のがんにさえ有効であることがわかっているのです。

2、長時間の抗酸化作用

スルフォラファンの抗酸化作用は、他の代表的な抗酸化物質とは異なり、長時間作用し続けるという特徴があります。ビタミンCの抗酸化力が摂取後数時間で効果を失うのに対し、スルフォラファンの効果はなんと約3日間持続することができるのです。ですからスルフォラファンを3日おきに食べるだけで、その効果は十分得られるということになるのです。

3、なんと!ピロリ菌の殺菌まで

スルフォラファンには、胃がんの原因のひとつと言われているピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)の殺菌効果があることが報告されています。ピロリ菌は胃酸の中でも生息できる強い菌のため、抗菌剤の投薬をしなくてはならないほどですが、自然の食物で除菌ができるのは素晴らしいことですよね。

どのくらい摂取すればこれらの効果が期待できるのでしょうか。一日に30mg(市販のブロッコリースプラウトを1.5パック程度)か、成熟したブロッコリー1株を2〜3日おきに食べれば効果が望めるとのこと。ブロッコリースプラウトならビタミンやミネラルも豊富ですから、まさに美容と健康のために食べたい食材ですね!


writer:しゃけごはん