by Travel Aficionado

Twitter上で偽の株式情報を書き込み、株価を急落させて不正な株式売買に利用したとして、アメリカ司法省がデイトレーダーの男性を起訴しました。

DOJ indicts man who blasted false stock info on Twitter then traded on it | Ars Technica

http://arstechnica.com/tech-policy/2015/11/scottish-man-indicted-for-twitter-based-stock-fraud/



スコットランド人のAlan Craig容疑者は、2013年1月に市場調査会社Muddy Waters Researchを装ったTwitterアカウント「@Mudd1Waters」を作成して、「音響技術メーカーのAudienceが詐欺罪の疑いで司法省の調査を受けている」という偽の情報をツイート。この結果、Audienceの株価が28%も下落しました。事態に気付いたアメリカ証券取引委員会(SEC)は取引を停止させましたが、すでにCraig容疑者がデイトレードを行った後でした。

翌日、Craig容疑者は調査会社Citron Researchに扮した「@citreonresearc」という別のアカウントを作成。「アメリカ食品医薬品局(FDA)が製薬会社Sarepta Therapeuticsの治験結果を入手し、治験用の薬が汚染されていたことが判明した」とツイートしてSarepta Therapeuticsの株価を16%下落させ、その混乱に乗じてデイトレードを行い利益を得ていたとのこと。



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アメリカ証券取引委員会は、Craig容疑者が市場の不正操作で得た利益は100ドル(約1万2000円)程度だったのではないかと見ていますが、金額の大小に関わらずアメリカの市場や投資家に被害を及ぼしたとしてCraig容疑者を起訴しました。証券取引委員会は、Craig容疑者の偽ツイートによって市場全体で160万ドル(約2億円)の損失が発生したとみていて、Craig容疑者が作った偽のTwitterアカウント2つは記事作成時点で凍結されています。

Twitterを悪用した株式市場の不正操作事件は他にも起こっていて、2013年4月にはAP通信の公式Twitterアカウントがハッキングされて「ホワイトハウスで2度の爆発が起こり、オバマ大統領が負傷」という偽情報が流れ、株価が乱高下した際に不正取引が行われるという事件が起こっています。

有力国際通信社の Twitter にニセ情報を流して株価を操作しボロ儲けを図る連中が居る! - JUNSKY blog 2015

http://blog.goo.ne.jp/junsky/e/dc0265e406e6be7d37c5673002e99cfc

また、「Twitterが買収される」とニュースサイトに偽装したサイトが報じて不正な市場操作が行われたこともありました。

「Twitterが買収される」と報じた偽サイトの登場でTwitter株が急騰、米証券取引委員会が調査中 - GIGAZINE



直近では2015年9月に、根拠のない情報をインターネットに書き込んで株価を不正につり上げ、約60億円もの売却益を得ていたとして、仕手グループの元代表の男性が告発されています。

「兜町の風雲児」、株価操作で60億円売却益 監視委、大物仕手筋元代表を告発へ(1/3ページ) - 産経ニュース

http://www.sankei.com/affairs/news/150929/afr1509290022-n1.html