子どもが欲しいと思わない人の心理

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最近、子どもが欲しいと思わない人が増えているという。厚生労働省が行った「平成26年国民生活基礎調査」によると、「夫婦のみで子どもがいない世帯」は23.3%と年々増加。その一方で、「夫婦と未婚の子のみの世帯」は28.2%と減少しており、子どもを持たない夫婦が増えていることがうかがえる。子どもを欲しがらない人にはどのような心理があるのだろうか。心理学者の内藤誼人先生に聞いた。

■子どもが欲しいと思わない男性

「米国RTIインターナショナルのエレン・ウィルソンという心理学者が1114名の既婚者を調査したところ、会話をほとんどしない夫婦では、『子どもが欲しい』と答えた人が10.8%、『全然欲しくない』と答えた人は、54.2%いました。人付き合い自体をあまり好まない人ほど、子どもを欲しいと思わないのではないかと推測できます」(内藤先生)

この調査は、男性と女性の両方を対象にしたものだが、性別によって傾向に違いはあるのだろうか。

「男女差があるとは思えません。男性でも女性でも、『会話なんて面倒くさい』、『人付き合いなんて煩わしいだけ』という人は、子どもとやりとりするのも面倒に感じるのではないでしょうか。逆に、おしゃべりが大好きで快活な女性は、子ども好きな印象があります」(内藤先生)

たとえ自分の子どもであっても、人付き合いの一つと考えてしまうということか。しかし、子どもを望まなくても結婚したいと思う人はいるだろう。こうした男女が結婚した場合、うまくいくのだろうか。

■子どものいない夫婦の結婚生活とは

「ペンシルバニア州立大学のデニス・プレヴィティが1424名の既婚者を追跡調査した結果、子どもがいる夫婦の離婚率は、子どものいない夫婦より18%下がることがわかっています」(内藤先生)

昔からある「子はかすがい」ということわざは正しいようだ。ではその理由はなんなのだろうか。

「子どものいない夫婦は、離婚も簡単に決めてしまうのではないでしょうか。子どもがいれば、相手に愛情がなくとも『子どものためだ』と自分を納得させ、離婚を思い止まる要因になります。子どもがいないとそうはいきません」(内藤先生)

これから長年連れ添う夫婦には、多くの困難が待ち受けている。その局面を乗り切るには子どもの存在が大きいのかもしれない。

「教えて!goo」では、「未婚者のみなさん、結婚したら子どもは欲しいと思いますか?」ということで、みなさんの意見を募集中だ。

●専門家プロフィール:内藤 誼人
心理学者、立正大学客員教授、有限会社アンギルド代表取締役。慶應義塾大学社会学研究科博士課程修了。「アドラー心理の言葉」(ぱる出版)、「電車のハシに座る人は成功できない」(大和書房)他、著書多数。

教えて!goo スタッフ(Oshiete Staff)

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