お帰りなさい!最高の笑顔と最高の難度で帰ってきた浅田真央さんを祝して、盛大に浅田真央復帰祝賀祭開催の巻。
真央ちゃんが帰ってきたぞー!

僕の中の佐藤蛾次郎が街を駆け抜けていきます。タコ社長も、さくらも、和尚もみんなその声で飛び出してくる。ついに帰ってきた。何か楽しいことが起こりそうな気がする。フィギュアスケートGPシリーズ第3戦中国杯は、「浅田真央が帰ってきた」その一言を最初に言わずには何も始められません。

気が付けば、出会いからもう10年。その間には、お姉さんがやさぐれたり、失意のトリノ五輪があったり、お姉さんが水着でグラビアを始めたり、失意のバンクーバー五輪があったり、お姉さんが熱愛発覚したり、失意のソチ五輪があったりしました。本当にいろいろなことがありました。だから、このままお別れでも仕方がないとハーフハーフで諦めてもいました。

しかし、真央さんは帰ってきてくれた。ときに悲壮感さえあった表情を拭い捨て、10年前に戻ったかのような天真爛漫な笑顔で。「フィギュアスケートが好き!」という気持ちが日常のあらゆる場面で見えてくるような、本当に楽しそうな取り組み方で。「ジャンプがスゴイ」というだけの選手なら、浅田真央はこんなに愛されなかった。「若くして世界一」というだけの選手なら、浅田真央はこんなに惜しまれなかった。その「愛」の理由が、10年を経て再び帰ってきた…そんな喜びを覚えます。

しかも、真央さんは帰ってきただけでなく、さらに大きくなっていた。休養前を超えなければ戻ってくる意味がないとでも言わんばかりに、繰り出される超高難度構成。しっかりとやり切れば、自身が持つショートプログラム世界最高記録の更新も視界に入る演技は、この一年が心身をフル・フルに充電させたことをうかがわせます。

楽しく滑って、結果として勝って、笑顔で終える。

史上最高の浅田真央を目指す、浅田真央の再起動。

心からお祝い申し上げます。ありがとう!

ということで、「申し訳ないんですけど、今日は浅田真央復帰祝賀祭をやらせていただきます」というお詫びとともに、6日のテレビ朝日中継による「フィギュアスケートGPシリーズ中国杯 女子ショートプログラム」をチェックしていきましょう。

◆過去を超える、歴史を超える、すべてを超える!天井突破の中国杯!

中継の冒頭で流れた、現在の真央さんと、初めてGPファイナルを制した伝説の真央ちゃんを比較する映像。現在25歳、当時15歳。いくつもの驚きが、1年のハーフハーフ休養を経たことで改めて甦ってきます。もう25歳なのか。15歳でこんなことをやってしまったのか。キレイになったな。そりゃあ国民的になるわけだ。

しかも、その演技は進化をしている。身体はひとまわり大きく強くなったけれど、柔らかさは少女の頃以上じゃないかと思うほど、滑らかで軽やかな現在の動き。よく繰り言で出てくる「あのとき五輪に出ていれば金だった」というのも、どうでもいい話に思えてきます。15歳の真央ちゃんより、今の真央さんのほうがきっと素敵、きっと素晴らしい。その歩みには、振り返る悔いなどありません。

↓前日練習での大人っぽい身体のラインとジャージはまるで盗みに入るときのキャッツ・アイ!

よし、お姉ちゃんにもレオタード着せよう!

あとひとり佳菜子ちゃんとかを突っ込んで三姉妹化だ!

ひとりショートカットだし、お姉ちゃんおっぱいデカイし、完璧だ!

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地元中国、お隣韓国からも選手が集う中国杯。昨年は羽生氏の流血で何もかもが上塗りされた感じでしたが、今年は一転して真央カラー。ほかの選手を前にして恐縮ですが、今年は真央カラーで塗らせていただきたい。それが今大会のテーマです。6分間練習でリンクサイドにやってきた真央さん、そのカラーはドピンク。髪留めや口紅まで含めて全身をドピンクで埋めた衣装は、妖精の帰還を高らかに示すかのような主張の強さ。「パ、パー子…!」と我が家の茶の間もパッと息を呑みます。

幕間には伝説のソチのフリー映像。真央さんは、誰と戦うのではなく、コレと戦う。史上最高の輝きで順位と得点を吹き飛ばしたあの演技を超えて、順位も得点もスケーターとしての輝きも、すべてを備えた最高の浅田真央になる。そのハードルの高さを知りつつも、喜びと期待がドンドンわいてくる。真央さんなら、きっと跳べる。

そして始まった復帰戦の演技。腕組みをして、上から微笑みかけるようなスマイル。表情も豊かに滑り出すと、長いタメからトリプルアクセルをクリーンに決めます。つづけて繰り出したトリプルフリップ+トリプルループの3回転+3回転の大技も、本当に軽やかに、フワッと跳んでみせます。長きに渡って封印してきたルッツも跳んで、これ以上の構成はないというジャンプ3本をしっかりと跳びます。

しかし、そんな大技以上に観衆をわかせるのは、表情や仕草。演技後半に入ってのヌルヌルとした歩みや、そこに素敵な貴方がいるかのような妖艶な微笑みのほうが、ジャンプした瞬間よりも観る者を引きつけている。ステップして、止まって、またステップ。ここはスケートリンクではなくダンスフロアなんじゃないか。滑り終えたあとの会心のガッツポーズで、戻ってきてくれて嬉しいなぁという気持ちがこみ上げてきます。

↓帰ってきたぞ、帰ってきたぞ、真央さんが!



基礎点34.82点、PCS34.65点、総合71.73点の演技!

アンダーローテーションやエッジのエラーを取られたうえに、ジャンプの加点はほとんど取れていないけれど、それでもこの得点!

さすが浅田真央!

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エッジエラーがついたルッツの得点は3.72点。本来なら演技後半ボーナスを含めて6.60点+アルファとなるべきジャンプが、約半分の点にまで減少しています。勝ち負けだけを考えるなら、別のジャンプを跳んだほうが点は高くなります。スローで見返しても、これぐらいならスルーしてもいいんじゃないかと思うような踏み切り。一応、外側に滑る軌道も入っているわけで、アウトに乗ってるんじゃないの?何かうがった目で見てない?というモヤッとした気持ちは残ります。

ただ、その辺は承知のうえで、それでもやはり「史上最高の浅田真央」を目指すなら、ルッツは当然跳ぶのであるという意気込み。「決断」というほど大仰なものではなく、ルッツも跳びたいという素直な気持ちから出てきた自然な流れという感じが、とても心地よい。勝ち負けよりも「史上最高」を目指しているところが心地よい。史上最高の浅田真央ならば、勝ち負けはあとからキチンとついてくると信じて、楽しく見守りたいもの。

そんな真央さんの復帰を受けて、新世代は何を感じるか。鈴木明子さんを振付師に迎え、「面白い演技で勝負しますね!」というところを明確にしてきた本郷理華さんは、シルク・ドゥ・ソレイユの「キダム」でSPに臨みます。冒頭の3回転+3回転をキレイに決めると、手先足先をいっぱいに伸ばしてビュンビュンブンブンする独創的な振り付けで、不思議な世界を演出。「回ればいい」「ステップすればいい」のではなく、見栄えのする面白い動きを見せてくれるのは、お客視点としても嬉しいところ。

終わってみれば65.79点のパーソナルベスト。真央さん復帰で3つしかない世界への椅子取り合戦が激化する日本女子シングル勢ですが、本郷さんもその輪にしっかりと加わってきました。今季の飛躍を予感させると同時に、振付師としての鈴木明子さんの未来も明るく感じさせるような演技だったと思います。

↓この衣装、いいね!何か競技会ってよりアイスショーでも見てるみたな気分!


もうちょっと装飾をゴテゴテさせて、クネクネする動きを取り入れたら、ミキの伝説の「クレオパトラ」を超えられるかもしれんな!

期待感高まる好発進!

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ロシアのラジオノワは、冒頭のトリプルルッツがコンビネーションではなく単独になると、SPの要件であるアクセルジャンプが1回転になってしまうという、要素抜けによる大きなミス。同じくロシアのパゴリラヤはコンビネーションジャンプで転倒し、得点を伸ばせません。これで復帰初戦の真央さんがいきなりのSP1位発進ということになり、名実ともに真央復帰祝賀祭となりました。フリーでもいい演技を見せて、この1年がいい休養だったということを、しっかり見せてもらいましょう。

ちなみに、夜の放送ではまったく触れることすらなかった男子シングルのほうは、おなじみのハビエル・アンドウ・フェルナンデスさんが世界王者の貫録を見せて首位発進。明け方の5時に放送枠があったので、一瞬「時差かな?」「男子だけ生中継かな?」「土曜に男子SP&女子フリーっていう日程だったかな?」と思いましたが、んなわけありませんでした。まぁ、これも真央復帰祝賀祭の一環なのかもしれませんね。今日のところはニッコリスルーでいきましょう。ミキが間違って復帰したときは、ミキの部分だけ朝5時にしたりしないでくださいね。

↓世界王者アンドウさんより印象に残ったのは中国の新世代・ボウヤンの演技!何とSPに4回転2本を投入!


もうちょっとキャリア積んだらSPで100点乗るんじゃないのか…?

しかも、フリーでは4本の4回転を跳ぶっていうじゃないか!

こんなのがぞくぞく出てくるようになったら、SPとフリーで4回転合計4本くらい入れとかないと危ないな!

男女とも世界最高難度の演技への挑戦が見られた中国杯SP。ただ難度が高いだけでなくしっかり決めてくるあたりは、平昌五輪では「これが当たり前」となっていることが想像されます。出場していない選手を含め、大いに刺激となる大会だったのではないでしょうか。フリーでもドーンと天井を突破するような演技、期待したいものですね。


なお、男子のフリーはSPより少し早くて見やすい時間の深夜3時45分です!