[ちちんぷいぷい - 毎日放送] 2015年10月30日放送で、「奈良公園の鹿トラブル」について取り上げていました。

今年にも年間2000万人にも達しようかという外国人観光客。大阪ならUSJ、京都なら神社仏閣などと都市ごとにお目当ても。そして、奈良市観光協会の人が外国からのお客様によく言われるのが「DEER PARK(鹿公園)ニイキタイデス!」。奈良公園はもはや"鹿公園"という認識のようです!

画像はイメージです(tetchangさん作成、Flickrより)

野生の鹿がウロウロしている状況というのは外国の方にとって非常にファンタスティックらしく、海外のガイドブックにも大きく取り上げられているようです。特に評判なのが、鹿に「鹿せんべい」をやれること。路上で販売されている鹿のおやつ「鹿せんべい」は鹿たちに大人気なのです。

ところが!この鹿せんべいがきっかけで外国人観光客のトラブルが発生しているのです。

鹿せんべいはじらさずにあげましょう

奈良公園でよく見かける鹿せんべいをあげる光景。観光客の中には、鹿と多く触れ合いたいと思うからか、鹿せんべいをじらして与える人が多く、たまりかねた鹿が噛みついてしまうというトラブルがいま相次いでいます。

鹿でケガをする人は、昨年度1年間で74件あり、今年度の上半期だけで73件(うち35人が中国人)となっています。

奈良公園のシカ相談室の吉村室長は、公園を巡回して鹿せんべいの正しい与え方を指導しています。まずは、すばやく与えること。もし怖いと思ったら地面に撒きましょう。そして最後は手を前に出して、何も持っていないことをアピールしましょう。

「奈良の鹿愛護会」では、買った鹿せんべいはすぐにやるように注意しています。鹿は大きいと80kgぐらいあるので案外大きいもの。特にお子さん連れは注意です。また、春は出産の時期、秋は発情期で興奮しがちです。鹿との楽しい思い出を持ち帰るためにも、適度な距離感が大切ですね。(ライター:ツカダ)