Minecraftがなぜ子どもに大人気なのかをマジメに考えてみた(Minecraft本 編集者 外村克也)

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※編集部:Minecraft本を多数手がける編集プロダクション 外村克也さんに寄稿いただきました。

サンドボックスゲーム『Minecraft(マインクラフト、略称マイクラ)』について、プレーしたことはなくても、名前ぐらいは聞いたことがあると思います。ブロックを組み合わせて世界遺産や日本地図などを作るツワモノがいる一方で、昨年末あたりから、小学生を中心に子どもにもブームの兆しが訪れています。

小学館『コロコロコミック』やKADOKAWA『電撃バズーカ』など子ども向け雑誌などで毎号記事が掲載されているほか、テレビ東京が放送する『おはスタ』でも、週一回のペースでマイクラが紹介。そのため、小学生への認知度が徐々に上昇中しているのです。

今年の夏には、プログラミング塾のTENTOが主催となり、教育向けイベント『Minecraft×Education 2015』が開催されました。レッドストーン回路やMODを作るなど、オトナ顔負けの高度な内容にもかかわらず、たくさんの親子が参加するなどの盛況ぶり。それほどまでに子どもの心を引き付ける理由を考えてみました。

Minecraftは画面を見るに、ブロック私を含む40代のおっさんが大好きなレゴ(LEGO)を想像してしまいがちですが、実際に遊んでみるとレゴとMinecraftとは大きく違うことに気付きます。Minecraftでは、ブロックのひとつひとつに属性があって、たとえば石ブロックは固く羊毛は燃える、水は流れるなどの性質を持っているのです。こうしたたくさんの種類のブロックを使い分けながら、造形を楽しむことができます。

Minecraftを楽しむには、何を作るかを考える「発想の力」が必要となってきます。比較的ラクにプレイできるソーシャルゲームとは違って、キレイな建物を作るには考える工程が必要。そのため、親としても「マインクラフトなら......」と思えてしまう魅力があるのです。

レッドストーン回路という、簡易な電子工作ができるのもMinecraftの特徴といえます。ドアやピストンといった動作するブロックと、スイッチなどを組み合わせて、落とし穴などの仕掛けを作ることができるのです。こうした単純なしくみを学びつつ、電子工作の基礎を身に付けられるのも、Minecraftの楽しさとなっています。

そして、「破壊」できることは、子どもたちにとって最大の魅力のひとつではないでしょうか。数あるブロックの中でも、子どもに人気の高いのが「TNT」。その名の通り、点火の数秒後に爆発して、周囲のブロックを吹き飛ばすというアイテムなのです。作っては壊すという操作の繰り返しの中で、創造する力が養われているのかもしれません。

Minecraftの世界ではさまざま生物が暮らしている点も楽しさのポイントです。ヒツジやウシといった動物がいて、柵で囲んでペットとして飼ったり、繁殖させたり、食用にしたりすることも。動物たちも荒いドットで表現されているのが、なんとも愛らしく見えるのです。

現在、Minecraftはさまざまなプラットフォームで展開されていますが、最終的にはPC版が欲しくなるというパターンになるようです。スマホでも遊べるPE版は、レッドストーン回路を作ることができず、PS版ではMODなどを入れることができません。

子どもは興味の入口こそ雑誌やテレビとなっていますが、YouTubeの実況動画も情報の入手源のひとつ。実況者とおなじようにMODを使ってみたい、という理由で、最終的にはPC版をほしがるという傾向にあります。まぁ、実際にMODを導入するには、高度な知識が必要になるんですが......。

もし、お子さんが興味を持ってみたら、いっしょに遊んでみてください。きっとハマってしまうことと思います。