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SAPジャパンは11月5日、Hadoop向けインメモリクエリエンジン「SAP HANA Vora」の国内提供を開始すると発表した。SAP HANA Voraは、パートナー企業との共同検証などを進め、12月末の提供開始を予定している。

HANA Voraは、実行フレームワークであるApache Sparkを拡張して活用し、Hadoop上でインタラクティブなアナリティクスを提供する。同社はインメモリ技術を活用するデータベースとして「SAP HANA」をすでに提供しているが、HANA Voraにより、同社のインメモリ技術を分散データにまで拡張したことになる。

SAP Senior Director HANA GTM, APJのロイット・ナガラジャン氏は、HANA Voraの特徴について、「Sparkでは難しい追加のキュー、複雑なクエリー、階層化されたクエリーを処理できること」と述べた。HANA Voraは「企業の意思決定にビッグデータを活用してもらうための製品」だという。

HANA Voraを利用するメリットとして、「明確な意思決定を実現」と「データアクセスの開放」を挙げた。

HANA VoraはHANAと連携して利用することもできるし、単独で利用することもできる。HANAと連携させることで、リアルタイムでHANA上のアプリケーションと連携すること、HANAでクエリを作成してVoraに渡すといったことが可能になるという。

加えて、Hadoop上でOLAPライクな操作によってHDFSデータのドリルダウンを行って、ビジネスにおける洞察が行えるようになる。

一方、データサイエンティストや開発者は、Saprk RやSpark MLを用いて、企業データとHadoopやSparkのデータのマッシュアップが行えるようになるほか、Scala、Python、C、C++、Java、Rに対応したツールが利用できる。

HANA Voraの使用例としては、金融取引や顧客履歴データの新たな異常を検出するなどの「リスクと障害の軽減」、トラフィックパターンを分析することでネットワークのボトルネックを回避し、QoS(Quality of Service)を向上するなどの「通信帯域幅の最適化」、部品表、サービス記録、センサーデータをまとめて分析するなどの「予防保全を実現することで製品のリコールプロセスを改善」がある。