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今年6月、本誌にて品川女子学院でのPepper開発体験授業の様子をお伝えしたが、先日ついにそのPepperアプリが完成し、お披露目会が行われた。

Pepperの開発体験授業には中学2〜3年生の生徒が参加し、Pepperアプリ開発を手がけるヘッドウォータースの協力のもと「学校にいてほしいPepper」をテーマに、5月よりアプリの企画・開発を進めてきた。

今回の成果のひとつである保健室に来た生徒を癒すPepperは「怪我をしちゃった」「元気が出ない」などと話しかけると「僕もよく怪我をするんです。気をつけてね」「わかる、わかる」などと励ましの言葉をかけながら、かわいらしい動作を披露する。開発した生徒によると、Pepperにガッツポーズをさせる際、腕が曲がりすぎたり、両手の動きが揃わなかったりなどして、角度を調整するのに苦労したという。

また、来校者に対して校内案内をするPepperは、品川女子学院の校舎の造りが複雑で、受験生や新入生のときに迷ってしまったという自分たちの経験をもとに企画されたものだ。画面上に表示された場所をタップすると、生徒たちが制作したというスライドショーで丁寧に道順を案内してくれる。同校の情報科主任である酒井春名先生は「今回の授業で開発した3つのうち唯一、問題解決型のアプリになっている」と評価する。

一方、登下校する生徒を笑顔にして写真撮影するPepperは、女子中学生ならではのアイディアから生まれたものであると言える。たとえば「結婚して!」とPepperに話しかけると「ほかのPepperにも言ってるんでしょう?」と反応し生徒たちを笑わせ、その瞬間に内蔵カメラのシャッターが下りる。ヘッドウォータースの塩澤正則氏は「ヘッドウォータースが開発する新しいアプリに機能のひとつとして実装することもあり得る」と、女子中学生の柔軟な発想力を評価していた。もしかすると、街で生徒たちのアイディアが盛り込まれたPepperに出会える日がくるかもしれない。

今回の授業について、酒井先生は「過去に授業でiPhoneアプリを開発したときは、“できて嬉しい”という気持ちよりも、“難しい”という気持ちのほうが先にきてしまっていた。今回はPepperがかわいく、Pepperの動きという形で成果が出てきたことで“できて嬉しい”という気持ちのほうが大きくなり、モチベーションを高く持って開発できていたのでは」と振り返る。

また、生徒らは「Pepperの開発は大きな会社などにいなければできないものだと思っていたが、環境さえあれば家でもできるものだとわかって驚いた」と、アプリ開発を身近に感じることができた様子。さまざまな企業で導入が進むPepperだが、プログラミング教育の効果といった面でも今後期待できそうだ。

(周藤瞳美)