日本代表メンバー発表 ハリルホジッチ監督会見要旨

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 日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督は5日、都内で記者会見を行い、12日のW杯アジア2次予選・シンガポール戦、17日の同カンボジア戦というアウェー2連戦に臨む日本代表メンバー23人を発表した。

以下、ハリルホジッチ監督会見要旨

バヒド・ハリルホジッチ監督

「今年最後の2試合だが、アウェーでの試合だ。少し変更を加えたリストを説明する。新しい選手も何人かいる。私がいろいろ見た中から選んだ。1年目はできるだけたくさんの選手を知りたいと思っている。試合を見ることはできるが、グラウンドでトレーニングすること、直接話すこととは全然違う。何人かの選手はいないが、彼らが悪いというわけではない。他の選手にチャンスを与えたいからだ。もちろん、何人かの選手には『もっともっとがんばってほしい』というメッセージも込められている。

 キーパーから。西川、東口、そして初めて林を呼ぶ。彼も長い間、追跡してきた選手だ。少し膝に問題を抱えていて、それもあってこれまで選んでいなかったが、ここのところかなり高いレベルを見せてくれているので、彼をダイレクトに見る機会を設けたいと思う。彼も良い機会なのでしっかり見せてほしい。チャンスをしっかりつかんでほしいと思う。

 六反が悪いから代えたのではなく、他の選手を見たいからだ。どのポジションでも競争が必要ということもメッセージとして含めている。それから良いニュースとして、(川島)永嗣があるクラブとほぼ合意までいっている。スポーツとは関係ないが、労働許可証がまだ必要ということだ。できるだけ早くプレーしてほしいと思う。それは全員に言える。自分のポジションを確保すること。そうしないとA代表には入れない。レベルとパフォーマンスが良くなければA代表には入れない。これは全員に言える。永嗣はうれしいと思う。私もずっとコンタクトを取っていたので、あとはプレーするのを待つだけだ。

 DFに移る。吉田は前回、左足でシュートを決めた。槙野もF東京戦で素晴らしいゴールを決めた。ディフェンス面ではそこまで良い試合ではなかったかもしれないが、良い人間だし、フットボール面も問題ない。ただ、まだまだレベルは向上できる。森重は打撲をしながらもプレーを続けたが、しっかり回復してここに呼んでいる。

 4人目は少し新しい選手だが、丸山だ。丹羽も候補に挙がっていた。そして、昌子もナビスコ杯の決勝でかなり高いレベルを見せてくれた。水本も同じだ。彼らは我々とすでに経験しているが、丸山はほぼ経験していない。そして左利きも少ない。特にセンターバックではそう。彼にも見るためにチャンスを与えたい。今度は彼がチャンスをつかんでほしいと思う。丹羽も昌子も忘れたわけではない。水本もハイレベルだ。彼らが悪いというわけではない。彼らもしっかりプレーをして、他の選手にプレッシャーを与えてくれればありがたいと思う。

 右サイドバックは酒井宏樹。ケガで前回は呼ばなかったが、今回は戻ってくる。オフェンス面でセンタリングがこの2試合必要になるので、彼の存在は重要になる。今回初めて右サイドバックを一人だけ招集するということを試している。他にも何人か右サイドでプレーできる素質を持った選手がいるし、FWの真ん中のところに人数をかけたいがために、このような人選をした。(酒井)高徳、塩谷も考えているが、高徳に必要なのは自分のクラブで席を確保すること。定期的にプレーしていないことが大きな原因だ。ただ、彼はハイパフォーマンスでトレーニングを続けてくれていると思っている。

 長友もしっかりプレーしてくれている。彼も右サイド、左サイド両方できるので、競争を高めてくれている。インテルは上位に付けている。ものすごくプロフェッショナルで、集中してやってくれる。彼の存在が我々のグループには必要だ。そして藤春だ。彼も戻ってきた。今回の試合では良いセンタリングが必要になる。彼は米倉から席を奪ったと言える。前回の試合で米倉はそこまで良いと思わなかった。そして藤春が席を奪った。彼の左サイドの駆け上がり、そしてセンタリングに期待している。

 中盤に行く。ディフェンシブハーフだ。長谷部は我々のキャプテンだ。クラブでは右サイドでプレーしているが、私は中盤でやってほしいと思っている。右手に少し問題を抱えているが、トレーニングやゲームに影響はないと聞いている。山口も常に存在感を見せてくれる。個人的に2部リーグはほとんど見れていないので、彼を追っているが、クオリティーはある。すべての試合、どのようにプレーしているかは見ている。かなり向上する余地がある選手だと思う。それから遠藤。彼も中盤で使いたい。ただ、右サイドバックとしてもプレーできる。彼もかなりのことが向上できる。若いし、将来、A代表を引っ張っていく選手になってほしい。

 柏木は組み立てで参加してほしい選手だ。フィジカル的にモンスターというわけではないが、デュエルにもしっかり行ってくれるし、後ろからの組み立てに能力がある。運動量、ゲームビジョン、パス、そして左利き。特に攻撃面でしっかりバランスを取ってくれる選手だ。中盤に左利きの選手がいるのはおもしろいことで、FKにも影響する。彼のことはものすごく期待している。ビルドアップのところでもっともっとテクニックをもたらしてほしい。中盤の低いところから高いところ、そしてFWへつないでいってほしい。浦和ではかなり引いてもらいに来るが、我々はそうではない。できるだけ高い位置でボールを受けなさいという話もしている。MFのオフェンス、FWに近づきなさいと言っている。彼のゲームビジョンは面白いし、背負ってもワンフリックで背後にボールを出せる。そういう選手は数少ない。彼のような能力はほとんど見られない。ボールを受ける前にたくさんのアイデアを持っている。

 香川はかなり良いパフォーマンスでクラブで活躍している。良いパフォーマンスを見せ続けている。得点も取っているし、特にラストパスを出している。彼はずっと試合に出続けている。時には休憩してほしいなと思っている。シーズンは長いし、フィジカル的にモンスターではない。時々休憩するということも知らないといけない。A代表でも時々休憩させている。そして清武と同じポジションだ。彼らが我々の組み立てを前に前に進めてくれる。ボールを奪うところでも役割を発揮してもらわないといけないが、特にオフェンス面で彼らがオーガナイズの中心になってくる。香川と清武は競争してほしいと思っている。

 清武はケガから回復したところだが、今朝、情報が入ってきて、まだ少しケガをしていて、トレーニングもしなかったと聞いている。手術したところと場所は違うが、近いところを打撲している。おそらく明日はプレーすると聞いているが、今日の午後から夜にかけて彼とディスカッションしたい。日本のドクターがドイツにいるので、彼に診察してもらおうかなと思っている。その後、様子を見て、決断する。

 今回は7人のFWを選んだ。本田。プレーはそこまでできていないが、毎日のようにコンタクトを取っている。トレーニングをもっとしてほしいと言わないといけない。今、競争がかなり高まっている。それをやるだけのクオリティーは持っている。トレーニングを続けてほしい。自分のレベルをキープし続けないといけない。

 それから若い南野。若く、有望な選手だ。我々とともにいろいろなことを学べると思う。特に右サイドのFWとして活躍することを期待している。ゴールゲッターだと思っている。シンプルに正確にプレーするし、16mの中に入っていく動きもできる。爆発的なスピードもある。そして20歳だ。我々はゴールを仕留める、得点を取るところが問題なので、次の準備として彼とともにトレーニングしていきたい。彼は若いが、我々はリスクを冒さないといけないし、信頼もしている。2、3年後にはまったく違うレベルになっていると思う。これが将来のための準備だ。

 原口はクラブで常にプレーしている。いろいろなポジションでプレーできる。サイド、中央。ゲームの状況によって変えることができる。コンプリートな選手。運動量も多い。もっともっと16mの中に入ってほしい。もっともっと点を取ってほしい。最後の20m、30mのところでボールをもっと前に運ぶ。ボールなしのスプリントで16mの中に入る。ヘディングでも決めてほしい。そういったことをアドバイスしたい。

 宇佐美のことはすでにたくさん話してきた。最近、少し疲れているような気がする。ゴールの得点率も下がってきた。フィジカル的に準備できていないのか、そういった疑問はあるが、今シーズンはかなりのことをやってくれた。生活も変えてくれたと思う。彼はスペシャルプログラムも持っている。リーグ戦もすべて出ているし、ACLも準決勝まで行ったから、ずっとプレーし続けている。それもあってフレッシュな状態ではないのかもしれない。そうはいっても能力が高いので呼んだ。日本のフットボールでこんなに能力が高い選手はいない。我慢しつつ成長させたい。彼を信じている。能力がある選手だからだ。ただ、能力だけでは十分ではない。

 岡崎も全試合で100%を出し切る選手なので、今現在はパフォーマンスが落ちている。ただ、彼はすべてのところに顔を出してくれる選手。最近はそこまで試合に出ていない。ただ、彼のやる気とプロフェッショナリズムが我々にとって必要だ。そして、我々は得点が必要なので彼が必要だ。

 それから武藤。リーグ戦で3点取ったが、日本の選手ではあまり起きないことだと思う。それに関してはうれしい。この選手もかなり向上する。身長はそこまでないが、勇気とデュエルは強い。デュエルのところで、ドイツではグラウンドに倒れることもあるが、相手も強い。彼の爆発的なスピードは高いレベルだと思う。ドイツでかなり向上すると思う。ドイツのフットボールも彼に適応している。彼のためのスペースがある。ただ、そのスペースをまだ十分に使えていない。彼は背後に走っているが、ボールホルダーとのシンクロがなく、オフサイドになったりしている。そういう選手にはオブリックランニング(斜めの走り)を覚えさせたい。いきなりオフサイドの罠にかかるのではなく、1m後ろからスタートする。速くない相手に対してはスピードで勝たないといけない。彼に言いたいのは、3点取ったので、今は自信があるだろう。ゴール前で慌てたシーン、冷静さを欠いたシーンが結構あったが、今は自分に自信ができて、少し冷静さを取り戻しているのではないか。キーパーの前では特に集中しないといけない。若い選手なので、こういった点を重ねていけば自信を取り戻していくと思う。

 金崎は新しい選手だ。彼も追跡してきた選手だ。我々は真ん中に少しパワーが足りない。センタリングから有効に活用できる選手がいないか探していた。国内に若い選手もいるが、今回は金崎をダイレクトに見たい。ここ数か月、かなり良い仕事をしている。真ん中だけでなく、たくさんのところに動いてくれる。体の大きさはそこまでないが、デュエルの中でボールをプロテクトしながらスピードも使えるし、戦う意識もある。ヘディングもうまい。決定的な仕事をナビスコ杯の決勝でもやった。彼は昨日見つけたわけではない。1年目は時間をかけて選手を追跡し、できるだけ多くの選手に可能性をもたらしたい。フットボールの面だけではない。人間性も見たい。ハイレベルなところでは完璧な人間が要求される。彼にとってはいい機会になると思う。

 もちろん他の選手もたくさん追跡している。来年3月は違う選手になっているかもしれない。ただ、今のところはこの23人で合宿をスタートさせたい。今のところ、少しラージグループをつくっている。もっともっと競争を高めたいからだ。何人かの選手に言いたいのは『もうA代表に入ったと思うなよ』ということだ。シリア戦、イラン戦のあとにみなさんに話したが、イラン戦の前半はまったく満足していない。特に戦う意識だ。イランはフィジカル的なパワーを前面に出してきた。我々を難しい状況に陥れた。全員がそれに応えられたわけではない。それに関して満足していない。個人的にディスカッションもしたし、日本の長所、短所すべてが分かってきたつもりだ。この2試合に勝つ。それが我々の野心だ。

 シンガポールがその最初の試合になるが、(ホームで引き分けたことについて)私はまだ飲み込めない状況だ。まだまだ(6月の)シンガポール戦に納得できていない。シンガポールで絶対に勝つ。そういう話をする。そして勝って1位をキープしたい。結果を出したい。

 次のシーズンに向けて、我々の相手はどんどん強くなる。我々がもっとパフォーマンスを上げないといけない。我々はA代表。つまり常に100%で来てもらわないといけない。我々のプレーが悪くてもいいと思う。ゴールをミスしてもいいと思う。しかし、やる気と戦う意識では絶対に負けてはいけない。それは絶対に負けてはいけない。問題があると言っているわけではない。私は少し強く要求しすぎかもしれないが、やはり要求したい。このチームはもっと向上できると思っている。

 ここにいない選手へのメッセージだが、例えば中盤の柴崎岳。他の選手にチャンスを与えたいのがまず一つの理由だ。だけど、岳に言いたいのは『もっとできるよ』と。『もっともっと向上できるよ』と言いたい。彼には本当に期待している。トレーニングをしっかり続けて、パーフェクトにトレーニングを続けていってほしい。彼とディスカッションしたし、彼の人間性も大好きだ。彼は向上していくと思っている。他の選手にも言いたいのは、だれも忘れていない。みんなのことが頭に入っている。だけど、もっともっと良いパフォーマンスでここに戻ってきてほしいと思う」

―来年の最終予選はチームを固めて戦っていくのか?

「まずパフォーマンスが良い状態でないといけない。1年目はできるだけたくさんの選手を呼びたい。将来、A代表に入ってくる選手。テレビで試合を見るだけでは十分ではない。トレーニングで見ないといけないと思っている。そのほうが情報がたくさん入ってくる。フットボールの選手としてだけでなく、人間性も見える。それが大きな理由だ。

 今のところ、私の頭の中には35人ほどの選手がいる。彼らがA代表に入ってくる可能性がある。そして、この人数が時間の経過とともに少なくなっていく。ただ、判断するのが難しい場合もある。例えば、丹羽は常にパフォーマンスが高い。昌子もここ数試合、かなり良いパフォーマンスで、決勝では完全にパトリックを抑えた。水本も常にディスカッションにあがる。広島は今、1位だ。塩谷も常にここに入ってきていい選手だと思う。ただ、状況によって、だれを呼ぶかを決めないといけない。

 これは彼らへのメッセージでもある。国内でやっている選手へのメッセージでもある。プレーが良ければA代表に入るチャンスがある。これは間接的に全員にプレッシャーを与えている。海外組も同じだ。パフォーマンスが良くない、もしくはプレーできていなければ、A代表には呼べない。それを考えながら選択しないといけない。

 次のシーズンはおそらく相手はどんどん強くなる。スーパーなチームも出てくる。そのときには30人ぐらいに絞られていると思う。だれがプレーするかは、そのときの状況によって違う。パフォーマンスは山なり谷ありだ。そのとき良ければ呼ぶ。経験を植え付けたい場合もあるし、いろいろな選手と組み合わせたい場合もある。どのようにそれが機能するかも見たい。時間をかけて選択しないといけない。トレーニングを直接見ているときと、観客席で試合を見ているときとではまったく違う。ディスカッションも直接できる。そうやって我々の意見ができ上がる。そうしたディテールをしっかりメモしておき、最後に選択をするということ」

―FWを7人招集したが、得点への意欲は?

「どのように得点を取るかは選手に聞いてほしい。私でなく、選手が得点を決めないといけない。シンガポールのビデオは数試合見たが、彼らがどのようにプレーするかは分かっている。私たちが対戦したシンガポール戦を私がまだ理解できていない状況がある。こんなにもチャンスをつくって……。ただ、こういった日もあるんだなと(思うしかなかった)。今回はあのようなチャンスを得点につなげたいが、だれも予想はできない。これは我々自身のリベンジだと思わないといけない。もう一回言うが、我々自身のリベンジだ。モチベーションをハイレベルなところでキープしないといけない。ただ、W杯予選は前もって勝つということはない。

 シンガポール対カタールの映像を見たが、最初の1時間は日本の試合とほとんど一緒だった。カタールの1点目は、左サイドバックがセンタリングして右サイドバックが決めた。それで4-0になったが、1点目がすべてを決めた。点を取るのはFWだけではない。現代フットボールでは、左サイドバックがセンタリングを上げて右サイドバックが決めることもある。何人かの選手には怒ったが、16mの中に入っていかないといけない。16mの中で86%、87%のゴールが決まる。2mの選手だろうが、1m50cmの選手だろうが、ヘディングでも足でも決められる。16mの中に入るのが怖いという印象がある。そういったことを選手とディスカッションして、トレーニングしていかないといけない。とにかくシンガポール戦では集中してやってくれと言いたい。我々自身のリベンジだと伝えたい」

―シンガポールもカンボジアもピッチコンディションが良くなさそうだが?

「まずカンボジア戦は人工芝でやらないといけない。人工芝での試合を見たが、あまり良くなかった。彼らにとっても良くないし、我々にとっても良くない。ただ、グラウンドのせいでミスをしたという言い訳はないようにしたい。言い訳を探してはいけない。環境のせいにせずに勝たないといけない。カタール戦で彼らがやったことだが、カウンターアタックでかなりチャンスをつくっていた。つまり我々は注意深くいないといけない。10人も16mの中に入っていけるわけではない。右サイドバックが前に行くなら、だれかがそのポジションを埋めないといけない。攻撃しているときもしっかりオーガナイズしないといけない。全員が攻撃に入ることはできない。我々は6月のシンガポール戦のことをよく話しているが、シンガポール戦のあと、選手には『君たちはクラブに帰れるけど、私は日本に残って3か月間もジャーナリストの質問に答えないといけないんだ』と言った(笑)。シンガポールのグラウンドは最初のころは良かったが、だんだん悪くなってきた。カンボジア戦は人工芝だ。彼らは人工芝が初めてではないし、チームの関係者にはしっかり人工芝用のスパイクも用意してほしいと言っている。人工芝で影響があるとすれば、テクニックの面で影響があるだろう。それに適応しないといけない」

―引いてくる相手の多いアジアでの戦いに慣れてきたか?

「私の頭の中では、うまくいかなかったときのために2つか3つのソリューションを用意している。おそらく相手はブロックをかなり引いた位置に敷いてくると思う。サイドからの攻撃になるだろう。グラウンダーのボールを速くセンタリングする。16mの中で存在感を発揮する。ミドルシュートを打つ。中央の突破を図る。そのときにはワンタッチを使わないといけない。リターンパスをして3人目のフリックや、ギャップに通すパス、それからオブリックランニング。同時に複数の人数が動きを変え、スピードを付けて走る。ファウルを誘う。FKから得点を奪う、CKから得点を取る。いろんなことがある。こうやって話すのは簡単だ。映像もたくさん用意している。我々の1試合目(6月のシンガポール戦)も振り返った。1試合目を繰り返してほしいと思っている。ただ、仕留めるところだけ(が問題だった)。19回か20回のビッグチャンスがあった。『私が入れば』という冗談も言ったが、私の選手としてのパフォーマンスは良くない(笑)。

 クラシックなことをするしかない。FK、CK、そういうところはまだ発揮できていない。FKで得点を取れる可能性のある選手はいると思う。PKでようやく1点が取れた。それは私にも説明できないことだ。昨日、審判の方とディスカッションする機会があったが、そういう話もした。日本はコンタクトが少ないので、審判は簡単でしょうと。でもヨーロッパのチャンピオンズリーグでは全部のポジションでコンタクトがある。ファウルを誘う選手、だます選手もたくさんいる。でも、日本では少ない。そういったことを話した。

 2試合のタクティクス(戦術)も準備している。このグループがどういったことができるかの準備だ。例えば藤春が興味深い選手になるかもしれない。サイドを突破してセンタリングしたり。カタールは左サイドバックがセンタリングして、右サイドバックが点を取った。我々もそれをやろうじゃないか。我々もできるのではないか。(シンガポールの)キーパーも我々に対してミラクルなことをしてきた。カタール戦も同じようにミラクルだった。後半、彼らはキーパーを代えて4失点した。そんなことも起こる」

(取材・文 西山紘平)


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