<富士フイルム シニア チャンピオンシップ 初日◇5日◇ザ・カントリークラブ・ジャパン(7,006ヤード・パー72)>
 2013年にプロ転向した元最強アマ・田村尚之に見舞われた不運。それは先週の『日本シニアオープン選手権』の3日目に、5位と上位につけながらホールアウト後に“適合ドライバーヘッドリスト”の違反により失格。メジャー優勝のチャンスを思わぬ形で逸してしまった。

 ゴルフクラブは反発係数などの基準を満たした上でR&Aから適合証明を受けた“適合ドライバーヘッドリスト”に掲載されなければツアーでの使用はできない。だが同大会2日目終了後に田村のファンから大会本部に「(使用ドライバーが)R&Aのリストに入っていないのでは?」という問い合わせが入ったことで田村の使用ドライバーの“違反”が発覚。
 田村は用具契約を結ぶ株式会社TRPXから“いずれリストに記載される”と聞かされていたが、メーカー側のミスで“適合はしているものの”リスト掲載がされていない状態で使用していたという。
 “失意の終幕”の翌週となる今大会は「ドライバーは4〜5本試して一番良かったもの」に差し替えて参戦。多くの先輩プロや周囲の関係者から心配されたが「気持ちの中では吹っ切れています。一番大きな試合で3日目に上位にいて…でも仕方ないでしょ」と切り替えて、「ドライバーはちゃんとリストを確認しました。スタート前にクラブ本数もチェックして。また何かあったら…」と念のための用心も欠かさず、初日2アンダー・7位タイ発進と上々のスタートを切った。
 唯一気がかりなのが、最終的な賞金ランク。「プロなので賞金のことはありますし、特にランキング的には痛かった。(最終順位)4位までなら『全米プロシニア』に出場できますし」と現在はランク4位をキープしているものの、失格がなければランク3位の渡辺司に抜かれなかった可能性が高いだけに「あとあと“あれがねぇ…”ってならなければ…」。
 昨年はレギュラーツアーのQTに挑むなど活躍のフィールドを広げてプレーしたが、今年はシニアに専念。海外メジャー出場を獲りにきているだけに気がかりではある。
 ただ「もうやるだけですから。(今大会を含め)残り3試合頑張っていきたい」と後ろを振り向かず戦う意思を固めた田村。「今大会使っているドライバーで結果が良かったらそのまま使いますしね(笑)」と前向きな気持ちでランク4位以内を死守する。
<ゴルフ情報ALBA.Net>