4日、漫画家の羽海野チカ氏がTwitter上で、自身に直接問い合わせをしてくるファンに対してのお願いをした。

羽海野氏は「ハチミツとクローバー」や「3月のライオン」などの作品で知られる漫画家である。そんな羽海野氏は4日、「漫画のこと」以外の質問や要望を自身ではなく、「3月のライオン」公式アカウントの方に寄せてもらえるよう呼びかけた。
なんでも羽海野氏の元には、Twitterを通して多くのファンから作品の再販や、原画展の開催を求める声が寄せられるのだそうだ。

ところが、羽海野氏自身がそうした要望をしかるべき場所に伝えても、相手側は単なる「作者本人の希望」ととらえ、軽んじられてしまう恐れがある、というのだ。

こうした理由から、羽海野氏は「読者さんやお客さん自身から、直接(先方に)メールやTwitterでご意見をいただけたら、なぜかそれが同じ人数でも『お客様からのご意見』というものになって、なぜか私が伝えるより【重要視】されます」とコメントし、相手方に直接要望を伝えて欲しいと訴えている。



羽海野氏がファンにこうしたお願いをするのは、もうひとつ別の理由もあるようだ。

羽海野氏はここで、自身の友人の漫画家が仕事に追われながらも、Twitterユーザーから寄せられる質問に一生懸命答えている姿を見たことがあると明かす。寝る間も惜しんで創作活動に勤しむ友人らが、質問にも一生懸命答えている姿に、羽海野氏は「『どうして、自分で検索してくれないんだろう、すぐ解るのに!』って私は泣きたくなります」と心中を明かした。

そして、羽海野氏は、直接漫画家に質問する前に「これ、自分で検索したら何処かにでてるよね」「意見は何処に送ろうか?」という疑問を抱いて欲しいと指摘。これまであった「意見や要望は本人に伝えるのがいい」との考え方は、気軽に本人にアクセスできるようになった現代においては「かわっていくほうが良いと思う」と主張している。

羽海野氏はあらためて、「作家」を「走っている列車の心臓部分」に喩え、「コーヒー飲みたいのでワゴンで持ってきて下さい」「指定席に移りたいので手続きに来てください」といった要望には答えられない場合があると主張し、「車内販売さんや車掌さんへお願いします」と訴えた。

さらに列車の喩えを続け、「ブレーキがガクンってならなくて良かったです」「もう少し警笛を控えめに」といった「走り」に関する意見、要望は伝えてもらえると嬉しいとしている。

最後に羽海野氏は「なにやらいろいろいっぱい書いてすみません」とし、「私だけの事では無いので、思い切って書かせていただきました」と漫画家一般のことを思って書いたお願いであるという意図を説明し、一連の連投を締めくくっている。
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