10日、東京・北区の飛鳥山公園で開かれたビルマ(ミャンマー)の正月「ダジャン」を祝う祭り。(撮影:佐谷恭)
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ビルマ(ミャンマー)のお正月「ダジャン」を祝う祭りが10日、東京都北区の飛鳥山公園で開かれ、在日ビルマ人らが歌と踊り、ビルマの伝統料理などを楽しんだ。

 ダジャンはビルマで毎年4月13日から数日間祝われる新年の祭りで、会社や近所の人たちでグループを作って踊る。踊っている女性に水をかけたり、水鉄砲やバケツで水をかけあうのが最近の流行だが、伝統的には年長者や僧などに水をかけることで敬意を表することが目的とされる。また、水は穢(けが)れを洗い流すものであり、その年の耕作期に十分な雨が降るようにとの願いも込められている。ビルマのほか、タイ、ラオスや中国の雲南地方などで同様の祭りが行われている。

 主催者によると、「ダジャン」には在日ビルマ人約800人を含む、約2500人が参加。会場の飛鳥山公園は600本の桜がある都内有数の桜の名所で、花見で訪れた日本人の家族連れらも、ビルマの文化に触れ、さまざまなパフォーマンスに見入っていた。

 会場で羊肉の串焼きを食べていた在日ビルマ人の男性は「1年に1度、こうして集まれるのはうれしい。でも、いろいろな理由で会場に来られない人たちもいる」と複雑な心境を話した。在留資格を持たない人への風当たりが強くなっていることと、民主化運動をする人への軍事政権からの監視をおそれる人がいることで、同胞と無邪気に楽しみにくい現状がある。

 屋台でビルマの織物を買った20代の日本人女性は「たまたまお花見に来ただけで、ビルマの場所も知らなかった。でも、料理もおいしかったし、こういう機会はいいですね」と笑っていた。【了】