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 毎年秋になるとiPhoneやiPadの比較記事が出回りますね。今回は時流に乗って、“マーケター視点”で新旧iPadの比較をしてみましょう。この連載は、マーケティングにおけるモバイル・タブレット活用情報をお伝えする「D2Cスマイル出張版」です。

■IT界隈の「秋の風物詩」といえば

 突然ですが、“iPhone”は秋の季語だと知っていましたか? iOSの音声認識アシスタント“Siri”に向かって「俳句を詠んで」と尋ねると教えてくれるんです(何度か聞いてみてくださいね)。なぜ秋なのかまではSiriも教えてくれませんが、毎年秋にiPhoneの新機種が発表になるからでしょうか。

 そして今年2015年も発表されました、iPhone6S、iPhone6S Plus。こちらの外観や画面サイズに関しては昨年発売のiPhone6シリーズから特に変更はありませんでした。一方、iPadシリーズには新たな画面サイズが新登場。それが、iPad Proです。

 iPad Proの画面サイズは12.9インチ、スクリーンエリアの縦横サイズをAppleのデベロッパー向け情報(Case Design Guidelines for Apple Devices)で確認すると、縦26.2センチ、横19.7センチもあります。この短辺の長さは、一回り小さいiPad Airの長辺とほぼピッタリ一緒です(執筆時点ではまだ未発売なので、実寸大の模型を作って比べてみました)。
iPad Air を iPad Proの模型の上に重ねてみました

 大きくなったiPad Proのサイズを語る前に、まず従来からあるAirのサイズについて考察してみましょう。初代iPadから同じ画面サイズを引き継いでいるiPad Airは9.7インチ、スクリーンエリアの縦横サイズは縦19.8センチ、横14.9センチ。

 これは芥川賞や直木賞などの文学作品が掲載されることでも知られる文芸誌や、高校の教科書のサイズで使われるA5サイズ(21センチ×14.8センチ)と近いことがわかります。若干A5よりもiPad Airの画面の方が小さくなりますが、余白部分と思えば気にならない範囲です。

■文芸誌「見開き」サイズの新iPadで何が変わる?

 これは何を意味するのでしょうか?

 iPad Airでは文芸誌を1ページほぼ実寸で表示させられますが、私たちが紙の本を読むときは見開き状態で、2ページを同時に見るのが一般的です。もちろん、iPad Airでも見開き状態で表示することはできますが、読みたい場所を毎回ピンチズームしたり、全体を俯瞰したいときは再度縮小したりという手間がかかります。一方、A5冊子を見開きにした状態に近いディスプレイサイズを持っているのが、新しく加わったiPad Proというわけです。

 文芸誌と教科書の共通点は、どちらも時間をかけてじっくりと読むタイプの冊子であることです。集中したい場面では、ちょっとした動作ではあれ、毎回拡大縮小するのは煩わしいもの。これまでのiPadと、紙の冊子と同じ感覚で取り扱えるiPad Proではどちらが良いか言うまでもないでしょう。

 また、腰を据えて読書をする際の姿勢を思い返してみてください。椅子に座り、本を机の上に置いた状態で手を添える体勢が多いのではないでしょうか。

 実際に模型と実機を使ってサイズ感を試してみると、iPad Airでは机に置いた状態ではすこし小さく感じます。そのため、ついつい顔を端末に近づけがちでした。その点、Proでは自然と顔と画面が30センチから40センチ程度離れた姿勢になりました。どちらが体に良いかも言うまでもなさそうです。

 さらに、スクリーンが大きいことで視野の中に占める周囲の風景の面積が少なくなり、自然と画面に集中できるように感じたことも、今回試してみて気づいたポイントです。

この連載は?
本連載はマーケティングにおけるデジタル活用情報を伝えるウェブメディア、「D2Cスマイル」の記事を、MarkeZine向けに再編集した出張版です。出典元はこちらです。

D2Cスマイル編集部[著]