韓国メディアの亜洲経済の中国語電子版は3日、円安の影響などによって韓国の日本に対する「参鶏湯(サムゲタン)」の輸出が減少を続けていると伝えた。(イメージ写真提供:123RF)

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 韓国メディアの亜洲経済の中国語電子版は3日、円安の影響などによって韓国の日本に対する「参鶏湯(サムゲタン)」の輸出が減少を続けていると伝えた。

 韓国料理の参鶏湯は鶏肉と高麗人参、もち米などを煮込んだスープ仕立ての料理であり、韓国を代表する料理の1つである。薬膳料理の一種としても知られ、日本でも広く知られるポピュラーな韓国料理のメニューと言えるだろう。

 亜洲経済によれば、韓国のサムゲタンは現在、日本のほか米国や香港、台湾、シンガポール、オーストラリアなどに輸出されているものの、輸出量は減少を続けているという。韓国農林畜産検疫本部の統計データをもとに、11年のサムゲタンの輸出量は3077トンだったが、その後は減少が続き、14年には1691トンと約半減し、輸出額も同様に3年間で半分にまで落ち込んでしまっていると伝えた。

 輸出量、輸出額ともに短期間で急激に減少しているサムゲタンだが、減少の理由は一体何なのだろうか。亜洲経済は、韓国にとってサムゲタンの「最大の輸出相手国」だった日本で円安が進行したことのほか、韓流コンテンツの影響力が薄れてしまったことなどが要因になっているのではないかという分析が出ていることを紹介した。

 確かに日本における韓流の聖地として知られた東京・新大久保は近年、閑古鳥が鳴いているとの報道も一部にあった。事実、週末や祭日など人が多く集まる時期は特に、賑わい方は最盛期と比較して明らかに変わった。また、軒を並べた店はどこも客でいっぱいだったが、今では閉鎖している店舗も見られる。日本で韓流ブームが一時の勢いを失ってしまったことが、サムゲタンの輸出量および輸出額でも示されたかたちだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)