Doctors Me(ドクターズミー)- 幼児は脳炎になる恐れも…「ロタウイルス」にご用心!

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ロタウイルスは感染性胃腸炎の原因になる、代表的なウイルスの一つです。特に免疫力のない4カ月〜2歳以下のお子さんに強い症状が出やすく、場合によっては脳炎を引き起こすこともある、とても危険なウイルスなのです!

今回はこのロタウイルスについて、医師に聞いてきた詳しい内容をお伝えします。

ロタウイルスの基本情報をおさえよう!

日本の感染性胃腸炎のうち、40〜60%がロタウイルスだと考えられています。また、ロタウイルス感染症入院患者のうち、70〜80%は2歳以下と考えられています。

子どもにとってリスクの高いウイルスだということが数字からも読み取れますね。流行の時期は12月くらいから増え始め、春先に最も増え、多くの感染者が存在するといわれています。

今回は「ロタウイルス」の感染の恐ろしさについて、医師に伺ってみました。

ロタウイルス感染の経路

【感染経路】
ウイルスが何らかの形で口に入ることで感染してします。感染者の便には症状が治まっても10日以上はウイルスが多量に含まれています。これが感染源となることが多く「糞口感染」と呼ばれます。

人がよくさわる部分に付着したウイルスが口に入って感染することもあります。ウイルスで汚染されやすいドアノブ、蛇口、リモコンなどには注意しましょう。

【感染力】
感染力はノロウイルスとほぼ変わらないくらいに非常に強く、ごくわずかなウイルス粒子が口に入ってしまうだけで感染してしまいます。

ロタウイルスの症状

1. 主な症状
・感染後、2日の潜伏期間ののちに下痢で発症
・通常、下痢は血便や粘血便にはならない
・吐き気、嘔吐、発熱、腹痛など症状がみられる
他の感染性胃腸炎と比べ特徴的な症状ではないことがわかりますね。

2. 脱水症状
通常は2週間以内に自然に治っていくのですが、脱水がひどくなると点滴などの治療が必要です。3カ月くらいまでの赤ちゃんは、お母さんからもらった免疫があるので、感染しても症状が出ないことが多いですが、4カ月〜2歳までの小児は重症の脱水症になるなど、症状が強く出やすいです。

3. ウイルス性脳炎
ロタウイルスが脳炎の原因になることもあります。ウイルス性脳炎で1番多いのはインフルエンザですが3番目に多いとされているのがこのロタウイルスなのです。脳炎によって死亡したり後遺症を残してしまうこともあるのです。

ロタウイルスの予防法

1. ワクチン
近年になって2種類のワクチンがあります。ロタウイルスもいくつか型があり、どれだけの型をカバーしているかという違いがあります。ただ型が違っても類似しているため、どちらを打っても予防効果は同じくらいとされています。任意接種のワクチンで高額ではあります。

2. その他の予防法
うがい、手洗い、共用部分の消毒、汚物の適切な処理も大切です。

医師からのアドバイス

ロタウイルス感染症は、一度かかると多少免疫ができるのですが、次回発症するのを抑えるだけの十分な免疫はできず、再感染を何度かするものと考えられています。

年長児になれば、ある程度免疫がしっかりし、かかりにくくなると考えられていますが、感染しないよう、しっかり予防策をとっていきましょう。

(監修:Doctors Me 医師)