「昨今は強い女性が増えているせいか、男らしさを前面に出せない男性が多い。これがセックスレスの増加や、EDにつながっているとも考えられるのです」
 こう語るのは『脳で感じるセックス入門』などの著作がある、弘邦医院院長のドクター林氏だ。
 「例えば、鬼嫁を持つ夫がまさにその典型です。家庭では嫁さんを恐れて、尻に敷かれてばかり。これではセックスをしたい欲望が生まれてきません。なぜなら男性は、優越感と支配欲が満たされたとき、強い性欲を覚えるからです」

 優越感と支配欲、この二つは男性の本能であり、失ってしまうと男性器官にも影響を及ぼすという。
 「もちろん、優越感が大事だからといって、やたらと周りに偉そうにするのは論外。ここでいう優越感とは、自分自身に自信を持つこと。常に前向きで戦う姿勢です。ところが、毎日、鬼嫁に『ダメ亭主!』などと罵倒されていては、どんどん優越感を得られなくなるのです」

 支配欲はその名の通り、自分のものにしたいという欲望だ。しかし、最近は妻に浮気疑惑があっても、何も言えない夫が多い。
 「男性は『この女は俺のもの。誰にも渡さない』という支配欲があってこそ、自分の女をかわいく思うのです。ところが逆に、妻や彼女に支配されてしまうと、愛情が芽生えにくくなり、その結果、やはりセックスレスに陥るのです」

 優越感や支配欲を失った男性は、女性とのセックスそのものに恐怖を抱くようになり、EDとなってしまう…身に覚えのある方は要注意だ。
 だが、優越感や支配欲を取り戻せば、再び、オスとしての本能が復活するのも事実だ。
 「私はEDに悩む患者さんに、まず自分の得意なことやアピールポイントを語ってもらうんです。さらに、それをノートに書いてもらう。こうすることで一種の自己暗示をかけられて、少しずつ自信=優越感を取り戻していけるのです」

 運動をするのも効果的だ。1日20分でも構わないのでランニングをする、腕立てを20回するなど、体を鍛えることで次第に“俺はすごいんだ”という優越感が沸いてくる。
 「支配欲に関しては、自分の考え方次第です。例えば、いつもキツいことを言ってくる女性がいれば、『俺には何でも言えるほど、心を許しているんだな』と考える(笑)。人間の脳は面白いもので、多少強引でも物事をポジティブに捉えるようになれば、自然と強い男性のオーラが出るようになるんですね」

 するとパートナーの女性は、たとえダメ夫であれ、一目置くようになる。
 「女性は本能的に、強い男に支配されたい願望があります。だから、目の前の男が支配欲に満ちていれば、抱かれたい気持ちも湧き上がってきます」

 すべて心の問題なのだが、そもそも恋愛やセックスは“脳”で楽しむもの。自分の脳内を改革することで、セックスレスやEDが解消できても不思議ではない。
 「ちなみにセックスでも、優越感や支配欲を刺激することはできます。仁王立ちフェラやバックなどは、まさに男性の本能を刺激する行為。ED気味の男性こそ、そうしたプレイを取り入れるべきです」

 自分の中に秘められている“男らしさ”を自分の手で取り戻そう!

ドクター林
弘邦医院(東京・江戸川区)院長。『脳で感じるセックス入門』や『お医者さまが教える癒されてもっと気持ちよくなる!』など著書も多数。ED治療にも精通しており、現在、同医院では局部海綿体注入法による「ICI治療」も行っている。