水餃子の中に「イモムシ」は入っていたのか(画像はイメージ)

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日本生活協同組合連合会(COOP)の発売する冷凍水餃子「お肉がおいしい水餃子」に芋虫が「混入」していた、と報告するツイートが拡散している。「水餃子の中からイモムシが...」――こんなツイートの添付写真におさめられたのは、皿の上に置かれた水餃子の隣に横たわる緑色の芋虫。

芋虫の状態は不明だが、写真を見る限り外傷は見当たらない。餃子の中に芋虫が丸々入っている、そんなことが起こりうるのか。COOPの担当者は取材に対し、ツイート主と接触していると明かしたものの、「詳しいことは調査中」と話す。

ツイート主はツイートを閲覧不可にした

「混入」を報告するツイートは2015年10月30日に投稿され、「水餃子の中からイモムシが...萎えた」として芋虫の写真を公開した。

皮が破れて具が見えた水餃子とその隣に横たわる緑色の芋虫。インパクトの強い写真だったためか、大手まとめサイトなどにすばやく拡散され、話題となった。

芋虫が「混入」していたとされる商品はCOOPの販売する冷凍食品「お肉がおいしい水餃子」だ。COOP公式サイトに掲載されている主な原材料は国産豚肉とニラ、しょうが、にんにくで、製造は兵庫県加古川市に工場を持つ食品会社が担当する。

報告が事実であれば、この工場で「混入」した可能性が高い。ただ、「混入」と断定するには不明な点も多い。すでに、加熱後の芋虫の色が明るすぎる、芋虫の外傷が目立たない、など不自然な点がネット上で多数指摘されており、多くのツイッターユーザーが「ガセ臭い」「不思議」と疑問の声を上げる。

一方、ツイート主はすでにアカウントをロックし、ツイートを閲覧できなくしている。

事実かどうかは「調査中」

COOP広報部はJ-CASTニュースの取材に「その件は把握しています」と答え、ツイート主に接触していることを明かした。ただ、事実かどうかは「調査中」という。

COOPの食品をめぐる騒動は過去にもあった。COOPに加盟する生活協同組合コープこうべ(神戸市東灘区)が神戸市内の食品工場で製造した納豆に、体長約3センチのゴキブリが混入していた。

各紙報道によると、コープこうべの店舗で購入した人から7月に指摘を受けて確認、8月には同工場で検品中の納豆からも見つかったという。コープは製品の出荷を即日停止し、製造ラインも休止したという。

08年にはCOOPの販売する中国産冷凍焼き餃子で健康被害も起こった。千葉県と兵庫県の3家族計10人が冷凍餃子を食べ、めまいや嘔吐(おうと)などの症状を訴えた。後に餃子を検査したところ、有機リン系農薬のメタミドホスが検出された。

輸入元のジェイティフーズ(東京都品川区)が該当商品と同じ工場で生産された23品目を自主回収するなど、世間を騒がせた。