Twitchが『ボブの絵画教室』全403回をマラソン配信中。Adobeと提携してTwitch Creative開設、創作配信を奨励

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ゲーム実況で知られる動画サービス Twitch が、往年のテレビ番組『The Joy of Painting』(邦題:ボブの絵画教室) 全403話 約8.5日分をマラソン放送中です。

今回のマラソン放送は、お絵かきや作曲、プログラミングから手芸まで広く創作活動を配信する Twitch Creative の開設を記念した企画。あと数日間は24時間エンドレスで「すごいアフロのヒゲのおっさんがあっという間に立派な絵を書き上げる」動画が見られます。

Twitch といえば競技系から箱庭作り系、大道芸やレトロゲームまでゲーム配信で成功を納めたサービス。わずか4年ほど前に動画サイトJustin.tv のゲーム部門としてスピンアウトした当初はハードコアなPCゲーマー寄りのサービスでしたが、誰でも動画配信の時代を受けて急速にユーザーベースを拡大し、Xbox One や PlayStation 4といったゲーム機でも標準で使えるプラットフォームになりました。

2014年にはAmazon.com が約1000億円でTwitch を買収した一方、競り合っていたと伝えられるGoogleは自社のYouTubeブランドでYouTube Gamingを立ち上げて対抗するなど、大きな注目とお金が集まる分野です。

ゲーム配信で覇者となったTwitchが突然あのアフロのおっさんお絵かき教室番組を再放送しているのは、ゲームに続く新たな分野 Twitch Creative の開設を記念するため。お絵かきや漫画製作、作曲やダンスの振り付け、木工やガラス工芸、手芸、ゲーム制作などなど、よろずクリエイティブな配信をまとめたカテゴリーです。日本で言えばニコニコの「〜してみた」ジャンル。

従来のTwitchでもゲームプレイ以外が禁じられていたわけではなく、人気のMinecraftなどゲームを遊んでいるのか壮大な世界を建築しているのか分からないボーダーケースもあれば、作業の様子を淡々と流すようなチャンネルもありました。

しかし Twitch Creative の正式開設に伴い、TwitchではAdobeとの提携、 #drawing などクリエイティブ関連のタグ整備や規約改定、クリエイティブ分野で人気の配信主とのパートナー契約受付など、創作配信の分野に本格的に注力します。

規約によると、「クリエイティブ」に含まれる配信はほとんど許容されるものの、完成した楽曲やダンスのパフォーマンスそのものは別扱い。Twitchには音楽レーベルやアーティストと契約を結んだTwitch Musicもあるため、そのあたりの整備待ちかもしれません。またオリジナルの製作や改造はアリの一方、既存の手引きそのままにキットを組んだり、オフィス家具を組み立てるだけは除外。意外と細かい規約があります。



日本でも90年代にNHKで放送されファンも多い The Joy of Painting / ボブの絵画教室は、オリジナルの英語版のみながら10月29日からマラソン放送中。全403話ぶっ続けで1週間以上に及ぶため、あと数日は24時間配信中です。なおボブことRobert Norman Ross 氏は1995年に52歳の若さで亡くなっているため、本人による制作ライブ配信は残念ながらありません。Twitchお約束のチャットルーム多数決で無理な画材とテーマを指定されても「素晴らしいね!」と満面の笑顔で傑作に仕上げてしまうボブを見てみたかったものです。