そろそろ寝ながら働こう:最高の「PCデスク+イス」、Altwork

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理想のデスク環境を求めて、さまざまな方法を試していたというなら、Altworkはきっと福音になりうる。まるで歯科医院のイスのようなワークステーションが、仕事効率化を助けてくれる。

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自宅で仕事をしたことがあるならば、次のような状況に、きっと共感してもらえるはずだ。

机の前に座ってその日の仕事に手を付け始める。ある程度時間が経つと、立ち上がる。ソファ(あるいはベッド)に移ろうとして、止める。それでも最後には結局、そこに収まってしまう。仰向けになる。不安定なノートPCをなんとか顔の前に固定しようとする。発せられる熱で、太ももが優しく温められる──。

諸説あるにせよ、スタンディングデスクがさまざまなワークスペースを席巻したのは間違いない。しかし、人間工学のイノヴェイションの波をもってしても、いまだに横たわりながら仕事ができる満足な方法は確立されていない。

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加えて、立っている状態と座っている状態の中間ともいえる、微妙な体勢についても検証されるべきだ。そしてAltworkは、まさにそのその隙間を埋めようとしている。

Altworkは、パソコンチェアにデスクを一体化した可変式のワークステーションだ。立っている状態から座っている状態、さらには横たわった状態まで、あらゆる体勢に対応し、モニターがきっちり顔の前に固定されるようにしてくれる。

通常の小売価格は5,900ドル(約71万円)になる予定だという。そう、これはいかにも高価だ。しかし、他に類を見ないほどにユニークだし、開発に5年費やしただけあって細かいところまでうまく設計されている。筆者もつい先日、最終段階の試作品に座ってみる(正確に言えば、「寝転んで」みる) 機会に恵まれた。

歯科医師に診てもらうときに座るイスのような外観をしていて、電動で操作できる。頭部を支えるパーツが充実しており、イスのまわりを取り囲むように作業台が取り付けられている。2台目のモニターを固定できるアームも備わっている。

「皆、『どうしてもっと早く、できなかったんだ』って口にするんです」と、Altworkの共同創設者兼CEOのチェ・ヴォイトは言う。「続けて、『じゃあ、これで27インチのモニターを使えるようにできる?』というふうに尋ねてきます」

作業台が体の上にあるとき、キーボードやマウス、マウスパッドをその場に固定して落下してくるのを防ぐため、Altworkは磁石を用いることにした。そして、この方法はうまくいった。わたしは自分のコンピューターを見上げた状態で、マウス操作も快適にこなせた。まるで自分自身が浮いているような感覚だ。非常に快適で、作業に集中できる。それはあたかも、自分のモニターに映るあらゆるものと自分だけしか存在しない、自分の世界に入り込むような感覚だ。

優れたリクライニングチェア?

Altworkはそもそも、こうしたワークステーションを生み出そうとしていたわけではなかった。ヴォイト氏とともに共同経営を務めるジョン・スパイカーは、1年前に背中を痛め、コンピューターに向かって仕事をしようにも、モニターの前に座れなくなっていた。

「彼は、クリエイティヴ・エンジニアとしての自分を表現できなくなっていたわけです」と、ヴォイト氏は語る。スパイカー氏は、それからリクライニングチェアの設計について調べ始めた。「ぼくらの間には、いつもいい緊張感がありました。彼はリクライニングチェアを『イスにもなるベッド』だと考えていました。一方ぼくは、『しっかり後ろまで倒せるイス』だと考えていました」(ヴォイト氏)

いくつかの試作を経て (最初の試作品が失敗に終わって、解体されたくだりになるとそこにいた皆が笑い出した。それくらい出来が悪かったのだという)、彼らは人間工学を得意とする企業を訪ね、設計の試行錯誤を始めた。「できあがったものを受け取りに行ったとき、ぼくはスパイカーに尋ねました。『きみはどう思う?』って」と、ヴォイト氏は言う。「彼はただ、『ぼくらはきっと、またここに戻りたくなるに違いない』とだけ言ったんです」

すべてコンピューターを使うビジネスパーソンのために

この、イスにもベッドにもなる機械仕掛けのパソコンデスクは、場所をとる。しかし、Altworkはそこについても心得ている。

「ぼくらがつくろうとしたのは、一般的な用途の机ではありません。このデスクは、コンピューターを使う仕事に就く人たちのために設計されているんです。想定しているのは、CADエンジニア、トレーダー、アニメーター、テクニカルライターです」とヴォイト氏は言う。

「ぼくには、コンピューターをよく使う人が過小評価されているように感じられるんです。ユーザーとして、そういう人たちを想定しています。彼らが取り組んでいるプロジェクトが少しでも前倒しで仕上げられるとうになれば、ぼくらの狙いは大成功です」

Altworkは確かに、集中力を引き出してくれるのだろう。そこにパーテーションがあるわけではないが、背もたれを思いっきり後ろに倒し、顔の上にモニターを浮かせているさまからは、「邪魔しないで」という強力なオーラが発せられる。それは、もしかしたら職場のコミュニケーションという観点からすると褒められたものではないかもしれない。

それでも、自分のオフィスを思い描いて、その眺めのなかにAltworkがどう入り込むか考えると、わたしは好奇心を抑えきれない。日がな自宅で働く人であれば導入する余地はあるだろう。しかし、職場に出勤して働いている人なら、どうだろうか。Altworkの開発チームは、ペアプログラミングを行う人々に聞き込み調査をしているが、彼らはこの装置にすっかり心をつかまれていたという。

「これを開発している間、何度も何度も個人小切手を切りました。そのたびに『よし、どれだけ最悪の事態になっても、これで少なくとも2台のワークステーションは手に入るな!』と思っていたのです」

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