【前園真聖コラム】第059回「どうして今ハーフナーを呼ぼうとするのか」
5日にシンガポール戦とカンボジア戦に臨む日本代表が発表されます。そのメンバーの中に入ってくるだろうと思われている選手がいます。
10月28日、ADOデンハーグはハーフナー・マイクが11月の試合の予備登録メンバーに入ったと発表しました。
シリア戦とイラン戦のメンバーを選ぶ際、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督は、「今のところロングボールをゴール前に放り込むというのは我々のアイデンティティではない」「できるだけグラウンダーのパスで仕留めていこう」と語っていました。
ハリルホジッチ監督は、ここで方向転換するのでしょうか。僕は監督がこう思ったのではないかという2つの可能性を感じています。
1つは、ヘディングに期待しているのではないということ。
アジアで日本人のヘディングは通じるでしょう。ですがワールドカップを睨んだとき、ヨーロッパ勢を相手に日本の高さが通じるのか。
無理だと監督が感じているのなら、チーム作りの最中という現在、ハーフナーを呼ぶ理由は何なのでしょう。
それは好調だからです。今季15試合のうち、フル出場が11試合、8点を挙げています。好調な選手を呼ぶというのは自然な考えで、ハリルホジッチ監督は、そのハーフナーの勢いがどれくらいなのか見てみたいのかもしれません。
もう1つは、ハーフナーを呼んだのはヘディングに期待しているから。
もし、オランダでこれだけゴールを取っているのなら、もしかするとハーフナーの高さは世界レベルに近いのかもしれません。
だったら使わない手はない。日本に高さという新たな武器が備わるのなら、戦術のバリエーションは増えます。ヘディングとポストプレーが得意というタイプは、今の日本のFWにはいないのです。
できればじっくり使ってあげてほしいと思います。スクランブルで投入されるような事態だけは避けてほしいですね。
10月28日、ADOデンハーグはハーフナー・マイクが11月の試合の予備登録メンバーに入ったと発表しました。
シリア戦とイラン戦のメンバーを選ぶ際、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督は、「今のところロングボールをゴール前に放り込むというのは我々のアイデンティティではない」「できるだけグラウンダーのパスで仕留めていこう」と語っていました。
1つは、ヘディングに期待しているのではないということ。
アジアで日本人のヘディングは通じるでしょう。ですがワールドカップを睨んだとき、ヨーロッパ勢を相手に日本の高さが通じるのか。
無理だと監督が感じているのなら、チーム作りの最中という現在、ハーフナーを呼ぶ理由は何なのでしょう。
それは好調だからです。今季15試合のうち、フル出場が11試合、8点を挙げています。好調な選手を呼ぶというのは自然な考えで、ハリルホジッチ監督は、そのハーフナーの勢いがどれくらいなのか見てみたいのかもしれません。
もう1つは、ハーフナーを呼んだのはヘディングに期待しているから。
もし、オランダでこれだけゴールを取っているのなら、もしかするとハーフナーの高さは世界レベルに近いのかもしれません。
だったら使わない手はない。日本に高さという新たな武器が備わるのなら、戦術のバリエーションは増えます。ヘディングとポストプレーが得意というタイプは、今の日本のFWにはいないのです。
できればじっくり使ってあげてほしいと思います。スクランブルで投入されるような事態だけは避けてほしいですね。
1973年生まれ。横浜フリューゲルス、ヴェルディの他、ブラジルなどでプレー。アトランタ五輪では、主将として28年ぶりに五輪出場を決めた。2005年引退後は解説の他、少年サッカー普及に従事。2009年、ビーチサッカー日本代表としてW杯に出場。ベスト8に貢献した。