(撮影/岸本勉・PICSPORT)

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5日にシンガポール戦とカンボジア戦に臨む日本代表が発表されます。そのメンバーの中に入ってくるだろうと思われている選手がいます。

10月28日、ADOデンハーグはハーフナー・マイクが11月の試合の予備登録メンバーに入ったと発表しました。

シリア戦とイラン戦のメンバーを選ぶ際、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督は、「今のところロングボールをゴール前に放り込むというのは我々のアイデンティティではない」「できるだけグラウンダーのパスで仕留めていこう」と語っていました。

ハリルホジッチ監督は、ここで方向転換するのでしょうか。僕は監督がこう思ったのではないかという2つの可能性を感じています。

1つは、ヘディングに期待しているのではないということ。

アジアで日本人のヘディングは通じるでしょう。ですがワールドカップを睨んだとき、ヨーロッパ勢を相手に日本の高さが通じるのか。

無理だと監督が感じているのなら、チーム作りの最中という現在、ハーフナーを呼ぶ理由は何なのでしょう。

それは好調だからです。今季15試合のうち、フル出場が11試合、8点を挙げています。好調な選手を呼ぶというのは自然な考えで、ハリルホジッチ監督は、そのハーフナーの勢いがどれくらいなのか見てみたいのかもしれません。

もう1つは、ハーフナーを呼んだのはヘディングに期待しているから。

もし、オランダでこれだけゴールを取っているのなら、もしかするとハーフナーの高さは世界レベルに近いのかもしれません。

だったら使わない手はない。日本に高さという新たな武器が備わるのなら、戦術のバリエーションは増えます。ヘディングとポストプレーが得意というタイプは、今の日本のFWにはいないのです。

できればじっくり使ってあげてほしいと思います。スクランブルで投入されるような事態だけは避けてほしいですね。