働くことが健康につながる?

写真拡大

米フロリダ州、マイアミ大学の研究者らは、仕事を続けている高齢者に比べ、失業、退職した高齢者は健康状態が悪化するリスクが高くなるとする研究結果を発表した。喫煙習慣や肥満などはなく、肉体的には健康な高齢者にも退職の影響があるという。

研究では、米国の65歳以上の高齢者8万3338人強を対象とする国民健康調査「National Health Interview Survey」1997〜2011年版のデータを分析し、高齢者の就労状況や環境、仕事内容と慢性疾患や身体機能低下との関係を調査。

その結果、失業、退職している高齢者は、そうでない高齢者よりも健康低下のリスクが高くなっており、その逆にリスクが最も低くなっていたのは肉体労働に従事しているブルーカラーの高齢者だった。

事務系の仕事をしているホワイトカラーの高齢者に比べ、ブルーカラーの高齢者は慢性疾患リスクが18%、身体機能低下リスクが16%低下していたという。

ブルーカラーの高齢者のリスクが最も低かった理由について研究者らは、運動量が多い点や、働くことで社会との交流が増えたり、賃金を得て健康保険の適用を受けられるようになり、結果的に健康的になっているのではないか、と推測している。

参考論文
Health Status of Older US Workers and Nonworkers, National Health Interview Survey, 1997-2011.
DOI:10.5888/pcd12.150040 PMID:26402052

(Aging Style)