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ほんのわずかな女性ホルモンでも、女性の心身に与える影響はとても大きい。裏を返せば、このホルモンとうまく付き合えれば、日常をより快適に過ごせる可能性があるということだ。

そこで今回は、ホルモン補充療法などを行うAACクリニック銀座の院長・浜中聡子医師に「ダイエットと女性ホルモンの関係」について伺った。

○エストロゲンとプロゲステロンの周期

一般的な女性ホルモンには「エストロゲン」と「プロゲステロン」の2種類があり、女性の生理周期に密接に関わっている。

生理が終わった状態をスタートとすると、まずは排卵をコントロールするエストロゲンが徐々に分泌されていき、約2週間後にピークを迎える。このとき、エストロゲンの量はスタート時の10倍以上にもなっている。

その後、エストロゲンの分泌量は徐々に減っていき、逆にプロゲステロンの量が増えていく。プロゲステロンはスタートから20〜24日後頃に最も多く分泌され、こちらも当初の10倍以上になる。そして、この2つは28日前後の生理周期によって再びスタート値へと戻っていく。

○エストロゲン分泌中がラッキータイム!

この2つをうまく活用すればダイエット効果アップも期待できる。生理が終わった状態(スタート)から排卵前後までの期間、すなわちエストロゲンが分泌されている約2週間はダイエットに最適なのだ。

「エストロゲンは皮膚や髪を美しく保つ働きがありますが、他にも脂質代謝などに大きく関わっています」と浜中医師は解説する。実はこの時期は、通常より脂肪を燃やしやすくなる「ラッキータイム」に該当するという。

さらに、生理までのイライラなどからも解放されるため、気持ちもポジティブになりやすい。つらいダイエットを実行するにあたり、前向きに取り組みやすくなるというメリットも得られる。

一方で、排卵後から次の時期まではダイエットに不向きと言える。妊娠や出産に欠かせない役割を持つプロゲステロンの分泌がしだい増えていくことに伴い、心身が不安定になるためだ。食欲のコントロールがしにくくなるという"弊害"も出てきて、体重が増える危険もある。積極的なダイエットは控え、自身に合った方法で心と体の調子を整えるように努めよう。

○女性ホルモン以外のホルモンも活用しよう

女性を活用してダイエットを効率的に行うことは大切だが、そのほかにも「レプチン」や「インスリン」など、ダイエットのために活用したいホルモンは多数ある。

「例えば、ホルモンバランスが運動効率の良さに作用することもあります。もちろん、生理周期を活用した『女性ホルモンダイエット』も大事ですけれど、それをベースにしたうえで、『それ以外のホルモンもダイエットに関与している』ということを知っていただければと思います」。

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○記事監修: 浜中聡子(はまなか さとこ)

医学博士。北里大学医学部卒業。AACクリニック銀座院長。米国抗加齢医学会専門医、国際アンチエイジング医学会専門医などの資格を多数取得。アンチエイジングと精神神経学の専門家で、常に丁寧な診察で患者に接する。

(栗田智久)