ISSにジェイソン現る・3Dプリンターで毛を生やす・月面探査車がスクラップになりかける(今週の画像ピックアップ)

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1週間のニュースのうち、拾いきれなかった写真ネタをあつめてお伝えします。まずは、中国が巨大なハドロン衝突加速器の建設を発表したという話題。

中国が巨大ハドロン衝突加速器の建設計画を発表


スイスにある欧州原子核研究機構(CERN)の大型ハドロン衝突型加速器(LHC)は、陽子を加速する円形トンネルの全長が約27kmもある世界最大の加速器。素粒子物理学の実験に用いられ、2013年にはヒッグス粒子の存在を確定的にする実験結果を得るなど実績をあげています。

中国が発表したのは中国国内に CERN の約2倍の大きさのLHCを建設するという計画。発生させるエネルギーは CERN のものの約7倍にもおよぶとしています。 着工予定は2020年。中国日報は、建設プロジェクト関係者が「既存のLHCはすでに能力の限界に達しており、百万個単位のヒッグス粒子を発生させようとするなら劇的な出力の向上が必要」と語ったと伝えています。

中国版 LHC の正確な出力数値はまだ公表されていませんが、強力すぎて CERN の LHC では発生しなかったブラックホールが出現したりしないかが心配です。

【ギャラリー】Large Hadron Collider (CERN) (5枚)

ロシア&欧州、2029年の有人月面探査を計画


ロシア連邦宇宙局(Roscosmos)と欧州宇宙機関(ESA) が、2029年の月面有人探査を目指す「Luna 27」計画を発表しました。専用の宇宙船を開発し、2021年に試験飛行を開始するとのこと。ルナ計画といえば、冷戦時代に米国のアポロ計画と競っていた月探査計画であり、その名を復活させるところにかなりの意気込みが感じられます。

計画の目的は、月の内部構造や表面の放射線状況などの調査。とはいえ目的地である月の極地帯には水の存在や酸素・燃料になりうる資源が発見されており、これら資源の確認と確保も視野にあると考えられます。

有人の月面探査としては、中国が2025年ごろ、米国は2030年代の実現を目処とした計画を発表済み。

現在、Google Lunar XPRIZE において民間チームが、賞金と名誉をかけ無人ローバーによる月面探査レースを繰り広げています。いまから10〜15年もすれば、こんどは各国が月面を舞台にした開発競争が勃発しているのかもしれません。

なおロシアや中国も批准している宇宙条約により、宇宙にある資源は国家所有の対象とはみなされません。しかし宇宙条約は策定からすでに48年が過ぎており。先に月資源を確保した国が「時代にそぐわない」と無効を主張する可能性もないとはいえません。

【ギャラリー】ロシアと欧州、2029年までに有人月面探査を発表 (6枚)



NASAの貴重な試作月面ローバー、スクラップ業者に売却されるも無事が確認される。業者は競売にかける意向


NASAは1960年代の有人月面探査計画で、月面用のローバーをいくつも試作していました。昨年、そのうちごく初期に開発されたモデルのひとつがアラバマ州で野ざらしのまま放置されているのが空軍史研究家によって発見されました。

歴史研究家はローバーの存在を NASA に伝え回収を訴えたものの、NASA の動きは鈍く、程なくしてローバーの所有者は死去しました。財産の一部であるローバーは地元のスクラップ業者に売却、リサイクルへと回されてしまいました。

ところが、先週になってローバーが無事だということが判明しました。スクラップ業者はローバーを見てそれがNASAのものであることを知り、価値あるものと判断したとのこと。ただし業者はローバーをオークションにかけることを希望しており、現在は弁護士と相談しているとのこと。

【ギャラリー】Moon Rover (3枚)



3Dプリンターで毛を生やす方法


カーネギーメロン大学が、これまで困難だった3Dプリンターでの毛髪の出力が可能になったとして画像と動画を公開しました。原理は、フィラメントを少しだけノズルから出し、そのまま引っ張って延ばすというもの。グルーガン を使ったことのある人なら、接着剤が糸を引いてしまい困った経験があると思いますが、この現象を逆手に取った方法と言えそうです。



サンプルでは上のパンクなトロールをはじめ、馬の尻尾や魔法使いのヒゲ、なぜか指の毛なども出力しています。

作った毛はカットしたり編みこんだり、カーラーでカールさせたりできるのが長所。欠点は出力の際、1本1本出しては伸ばし、出しては伸ばしを繰り返すためにやたらと時間がかかることだとか。

【ギャラリー】3D printing hair (10枚)



『30日の金曜日』。ジェイソン、ISSに現る


10月30日(日本時間)の金曜日、数あるホラー映画でもトップクラスの人気殺人鬼"ジェイソン"がついに国際宇宙ステーション(ISS)にまで現れました。



ご覧のとおり、ジェイソンに扮するのは長期滞在中のスコット・ケリー飛行士。

10月30日時点で、ケリー飛行士の ISS 滞在は217日め。その間ずっとこのマスクを隠し持っていたかと思うと、なんともおちゃめな人だとしか言いようがありません。クリスマスにはいったい何をしてくれるのかも期待したいところです。

【ギャラリー】Friday the 30th (8枚)



 よく見るとジェイソンじゃないかも。