乾燥の季節が到来し、唇のコンディションが気になるようになってきました。唇がかさつきやすい、荒れやすい人は、腫れたり割れたりといったトラブルも多くて困りますよね。なかでも唇の腫れは、放置しないほうがいい症状の1つです。ここでは唇の腫れの原因や対処法についてご紹介しましょう。

比較的よくある単純疱疹

ぷっくり腫れるものの代表は「咬み傷」でしょう。食事中や会話時などの口を動かしているときにうっかり咬んでしまって腫れることは誰にでも経験があるのでは。歯並びの悪い人に起こりやすく、何度も同じ場所を咬んでしまうと口内炎になってしまうことも。また、単純疱疹は単純ヘルペスともいわれ、身近にある単純疱疹ウイルスに感染することで発症します。唇にできるものは口唇ヘルペスともいい、唇に熱やかゆみ痛みを伴った小さな水泡がいくつかできます。水泡がつぶれてかさぶた状になることもありますが、1〜2週間程度で収まります。つぶれた液にはウイルスがいて、他の場所(粘膜)に付くとその場所も感染してしまうので注意が必要です。一度感染してしまうと、ウイルスは神経細胞に潜伏しており、免疫力が落ちたり紫外線を浴びることで再発することが多いとされます。治療には抗ウイルス薬を使いますので、医師から処方してもらいましょう。

意外と気付かない化粧品アレルギー

「ただの荒れ」だと思って気付きにくいのがアレルギーによる腫れ。アレルゲンのある食べ物が唇に付いて腫れることもありますし、接触アレルギーの一種で化粧品によるアレルギーもあります。口紅やリップの成分が合わなくて唇が荒れるだけではなく腫れてくることも。色素やラメ、ゴールドなど、まさか? と思うものに反応していることもあります。特定の口紅やリップグロス、リップクリームを塗ると荒れが酷くなる人は成分に注意して、すぐに使用を中止しましょう。

聞きなれない病気が潜んでいることも

このほか、唇の裏側に大きな水ぶくれができる粘液貯留嚢胞という病気もあります。これは小唾液腺と呼ばれる唾液を作る組織から唇へつながっている管が狭くなったり傷ついたりして発生します。何度も繰り返す場合には小唾液腺を切り取ることもあります。また、痛みは無く数日で収まる腫れが慢性的に起こるクインケ浮腫という病気があり、こちらは詳しい原因がはっきりとわかっていません。

唇のような粘膜は、身体の健康状態を表しているともいえます。たかが唇の荒れや腫れだと放っておかずにきちんと観察して、いつでもウルウルツヤツヤの唇をキープしてくださいね。


writer:しゃけごはん