まさかのダブルノーカン!前髪が乱れない代わりに演技が乱れた羽生結弦氏はスケートカナダSPで6位出遅れの巻。
さぁ、ルールのお勉強の時間です!

熱戦幕を開けたフィギュアスケートグランプリシリーズ。開幕戦となるスケートアメリカでは日本の宇野昌磨クンが2位発進、宮原知子さんが3位発進となるダブル表彰台。男子シングルには羽生結弦氏、女子シングルには復帰した浅田真央さんと、大物が控える中ですでに世界のトップにある次世代の選手たち。今季も日本国内と、世界の舞台で、日本勢大活躍の予感です。

そんな中、絶対王者・羽生結弦氏登場で注目を集めたGPシリーズ第2戦・スケートカナダが開幕。事前情報では「永井優香シニア本格参戦」「元世界王者パトリック・チャン復帰」「新旧王者対決」などが見所と目されていましたが、ショートプログラムが始まってみれば「ハロウィンだよ!みんなで要素抜け祭り」が大会のテーマに。

プロトコルを見ると空欄・空欄アンド空欄という「要件を満たしていないので丸ごと得点消しときますね」という面白い感じのSPになってしまったではありませんか。改めて「ショートプログラムって規定演技だったんだな」ということを思い出させるような厳しい採点方式には、開幕気分でフワフワしたコチラの気分までピリッと締め直されるよう。

これからまだシーズンがつづくことでもありいい機会ですので、試合展開だけでなくルールも含めて振り返っておきましょう。何が起きて何が抜けたのか、どうすればよかったのか、この辺を理解しておくと、今後の試合でも「このジャンプが2回転になったらマズイで!」などと演技中に反応ができるかもしれませんので。

ということで、ハロウィン気分でヌケまくる要件について、31日のテレビ朝日中継による「フィギュアスケートGPシリーズ スケートカナダ 男女ショートプログラム」からチェックしていきましょう。


◆どうでもいいけど、今回の前髪はいつもと違う美容師なのかな?


「氷上サバイバル」という煽りで始まったGPシリーズ第2戦。解説の織田信成さんからは「オーサーコーチは(羽生結弦に)世界最高得点が出ると言っています!」と勢いのあるコメントで雰囲気を盛り上げてくれます。僕もチラッと映った村上佳菜子ちゃんのセクシーなタンクトップ練習着姿に、「ハーロウィン!ハーロウィン!」と渋谷の交差点みたいな盛り上がりに。本人からの「お尻に火がついてきた」のコメントには、鎮火のために尻叩き棒を持って駆けつけたくなるような気持ちにもなります。

まずは女子の中継から。シニア本格参戦となる永井優香さんは、ショートプログラムに「蝶々夫人」を持ってきました。昨年は「オペラ座の怪人祭り」を開催した日本勢ですが、今季は「蝶々夫人祭り」を開催する感じなのでしょうか。永井さんはトリプルルッツ+トリプルトゥループのコンビネーションをしっかり決めると、スピン・ステップのレベル獲得も含めてキッチリとまとめた演技。GPシリーズ初参戦とは思えない堂々たる演技で、小さくガッツポーズも飛び出します。

そして注目の村上佳菜子ちゃん。大胆なショートカットで現れた佳菜子ちゃんは、冒頭のトリプルフリップをクリーンに決めると、コンビネーションジャンプもしっかりと決めます。しかし、次のジャンプがシングルアクセルに。SPの要件のひとつである「アクセルジャンプ」は2回転または3回転であることが必要とされており、コレを満たさないジャンプは丸ごと無価値となります。したがって佳菜子ちゃんのアクセルジャンプはノーカウント。技自体の得点の差で言えば3点から4点と言ったところですので極めて大きな差ということではありませんが、少し勿体ないところでした。

↓佳菜子ちゃん、その髪型いいね!僕は好き!


アクセルだけ勿体なかった!

それでも、失敗したなと思いつつも、笑顔で演技を終えられたのは好印象!

まずは楽しく滑ることが大事!

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それでも佳菜子ちゃんのノーカンなど可愛いモノ。ショート4位に入ったオズモンドと、5位のエドムンズはフライングが明確でないということなのかフライングスピンが揃ってノーカンに。さらに優勝候補であるロシアのトゥクタミシェワはトリプルルッツを予定した箇所が2回転になってしまう痛恨のミス。SPの要件のひとつである「ステップからのソロジャンプ」は3回転または4回転であることが求められ、回転数が満たない場合はノーカンとなります。2回転となったことで、本来なら6点ほどが取れた要素を丸ごと失い、優勝候補は大きく出遅れです。

↓本人も露骨にガックリして首をブンブン振る落胆のデキ!



コンビネーションも連続して跳べず出来栄えとしてはもうひとつ!

どうでもいいけど殿が解説でひたすら「タクタミシェワ」と呼び続けるのは通っぽくてよかったと思います!

結局、ショートで首位に立ったのはアメリカのアシュリー・ワグナー。一段上の出来栄えで、加点の取れるジャンプを連発。振り付けではお客さんをわかせるような動きも多く、地元北米の観衆からも大きな拍手が。70点台に乗る自己ベストの得点には、本人もワーォ!となる会心の演技でした。この記事をアップする時点ではフリーの結果も出ているのですが、その結果を見るまでもなく優勝にふさわしい仕上がり具合だったと思います。

さて、つづいては男子。最初に映像が紹介されたのは日本の川原星クン。4回転こそありませんが、落ち着いた演技で全体をまとめます。羽生氏が出場することで日本からもほかの大会以上に注目が集まる大会だったかもしれませんが、しっかりと自分の演技をやり切ったあたりは好印象。いいシニア本格デビューとなったのではないでしょうか。

しかし、ここからは再びノーカン祭りの時間。まずは復帰戦となるパトリック・チャン。床屋のオヤジみたいな格好で登場したチャンは、4回転トゥループ+トリプルトゥループのコンボを決めるも、トリプルアクセルは転倒。さらに演技後半のトリプルルッツは、2回転としてしまいトゥクタミシェワ同様の理由でノーカンに。演技終了時には大きく曲とズレてしまうようなところも見られ、もうひとつ試合勘を欠くようなところも。復帰戦なのでこんなもんっちゃこんなもんかもしれませんが、「世界王者パトリック・チャン」の帰還にはもう少し時間が必要かもしれません。

↓キラキラしている必要は全然ないけれど、着の身着のままでこないでください!


衣装忘れてきたのかなwww

いや、それなら家帰れるよね?カナダだし!

渋谷にもハロウィンに乗り遅れたこんな人がいそうwww

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そして戦いは後半グループへ。やおら「風を感じる」と言い出した松岡修造さんが、羽生氏の4回転練習に合わせて「いけっ!グオワッ!!」などとウィスパーで大声を出してくると、試合への緊張もグッと高まってきます。

まず紹介されたのは村上大介さん。グレイシー・ゴールドと一緒に料理をする映像、グレイシー・ゴールドからの「ダイスケは面白いからいつも一緒にいるわ」というコメント、男1女2での食事風景などカチンとくる煽り映像の連発で、我が家の茶の間は「要素抜けろ!抜けろ!」という罵声が飛び出す究極のアウェーに。そのあとに出てきた「競技人生の危機」なる煽りに対しても、「いつの話やねん!」とまったく観衆の同情を買うところはありません。ま、我が家の茶の間は観衆1人しかいないんで、今さら何を言われてもずっと完全アウェーなんですけどね!

↓ゴールドちゃんとイチャくらかすだけでなく、リーザともイチャくらかすとか一年中ハロウィンみたいな充実のプライベート!

Nice seeing you Liza!

Daisuke Murakamiさん(@diceskates)が投稿した写真 -


このスッと肩を抱けちゃう感じがカチン加点3だわ!

付き合ってない女子の肩を抱くのって、軽めの犯罪じゃないの!?

そして始まった演技。冒頭の4回転サルコウは我が家からの邪念を受けて転倒。しかし、次のトリプルアクセル、演技後半のトリプルルッツのコンビネーションはしっかり決めます。ルッツには「!」がついたものの、セカンドジャンプはループを跳ぶなど質の高いコンビネーション。やはり、我が家からの邪念だけで何もかもを引っくり返すのは無理筋すぎました。結局、ミスらしいミスは冒頭の転倒だけで、要素が抜けるようなところもありません。無念の好発進です。

↓コンボのセカンドジャンプにトリプルループをつけているなど、気が利いてるな!


唯一の救いは「試合当日なので家に帰ってからもハロウィンパーティーはしないんだろうな」ということぐらいか!

地元のパトリック・チャンを上回る80.88点!

さぁ、そして真打登場の羽生氏。今大会にあたっては「今回の前髪は失敗か?成功か?」というところでファンを二分する議論も起きていました。「自分で切った?」「一気に切るよりも2週間に一回ずつ手を入れるべき」「とにかく切る前に僕に相談してください」など多くの意見が寄せられていましたが、はたしてこの日の前髪はどうか。

スタート位置についた前髪は、スッキリと左目のほうに流され、長さがチグハグなところは特に目立ちません。リンクに落ちたハエを見逃さずに拾い上げるなど、周囲もしっかり見えており、前髪で視界を妨げられるようなことはなさそうです。

まずは冒頭のイーグルからイーグルへつなぐトリプルアクセル。加点することしかできない完璧なジャンプは、前髪も含めて一糸乱れることはありません。足替えのシットスピン、フライングからのキャメルスピン、回転の軸も前髪もまったく乱れがない安定のデキ。

よもや、ここからまさかの要素抜け祭りになろうとは。演技後半に入れた4回転トゥループが2回転になったところから、すべては始まります。SPの要件である「ステップからのソロジャンプ」は3回転または4回転であることが求められるため、2回転となったこのジャンプはノーカウントに。前髪が抜けない代わりに要件が抜けました。

さらにつづけて行なったコンビネーションジャンプは、トリプルルッツ+ダブルトゥループとしますが、コチラにも大きな問題が。SPでは3度ジャンプを跳ぶことになりますが、3つの要素間で同じジャンプを跳ぶことは不可となっています。コンボの中で「3T+3T」などと同じ種類のジャンプを跳ぶのはOKですが、要素をまたがって同じジャンプは跳べないのです。その結果、先に跳んだ「4回転失敗によるダブルトゥループ」と「トリプルルッツ+ダブルトゥループの2つめのジャンプ」が被ってしまったため、何とコンビネーションが丸ごとノーカウントになってしまったのです。

↓まさかの「ジャンプ2つノーカン」で羽生氏、痛恨の出遅れ!


どうやらセカンドダブルでのノーカンは本人もわかってなかった模様!

覆水盆に返らず、切りすぎた前髪は元には戻らない!

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すべてのジャンプを決めればもちろんベストです。しかし、4回転が抜けることは当然あり得る事態です。2回転になったのは痛いですが、それはあり得る話。本来なら何も考えず当初予定どおりに「3Lz+3T」ならコンボの得点は生きたわけですが、インタビューなどを見ると、4回転が抜けたことで安全にダブルトゥループでいこうとしてしまった模様。

セカンドジャンプで3Tを跳ばないとした場合、一番得点的に得するのは「ダブルループをつける」だったのでしょうが、それは準備していない流れなのでちょっと難しかったでしょう。次善の策としては「1Tまで落とす」「そもそもセカンドジャンプを跳ばない」というものがありました。これだとGOEでは基本的に「-3」がつきますが、最初のジャンプの基礎点まで消されるわけではありません。

つまり「ジャンプを跳ばないでいれば」演技後半ボーナスを加えた基礎点6.6点から、3回転ルッツのGOE判定が「-3」平均だったときの減点2.1点を引いた4.5点を取るチャンスがあったわけです。これは昨年の中国杯のSPでフラフラになっちゃってコンボが抜けたという状況と同じパターンです。ルッツが乱れた時点から、次のジャンプを跳ぶまでの間に一番有利な状況を考えるのは難しかったかもしれませんが、今回でいい勉強ができたと思いますので、次はしっかりと無駄なノーカンは回避してもらいたいもの。

この結果、SP首位は村上大介さんということに。パトリック・チャン、ユヅル・ハニュウをおさえての首位ということで、世界にダイスケ・ムラカミの名が轟くハロウィンとなりました。僕も一生懸命邪念を送りましたが、「4回転はサルコウ」「セカンドジャンプはループ」という盤石の組み合わせにより、ジャンプかぶりによる要素抜けを誘発するのは困難でした。プライベートだけでなく、演技構成まで抜け目がないとは、カチン加点3をつけざるを得ません。充実してますね。

↓ということで、今日は難しい話が多かったので、最後はハロウィンのゆるーい仮装を紹介してシメです!

🎃👻Happy Halloween👻🎃 #ハッピーハロウィン #ハロウィン #happyhalloween #halloween

Miki Andoさん(@miki_m_ando0403)が投稿した写真 -



楽しそうで結構!楽しければ結構!

ミキの仮装が楽しそうなので、ハビちゃんにカチン加点3つけときますね!

まぁ、このぐらいの出遅れがあるほうが勝負も盛り上がっていいでしょう!