左より、すな、猛男、凛子 『俺物語!!』 (C)アルコ・河原和音/集英社 (C)2015映画「俺物語!!」製作委員会

写真拡大

(…中編より続く)

親目線では“すな”がイチオシ!
内面まで見抜けるのはやっぱりイケメンの余裕!?

原作・河原和音、作画・アルコによる別冊マーガレットに連載中で、2013年「このマンガがすごい!」オンナ編第1位となった人気コミック「俺物語!!」が映画化された。元ネタはれっきとした少女漫画だが、とても高校生には見えない、少女漫画に有るまじきむくつけき大男・剛田猛男が主人公だ。猛男は漢気があって純情でまっすぐ過ぎて不器用、という想像通りな男で、男にからまれている(原作では痴漢に遭っている)女子高生の大和凜子を彼が助けて一目惚れしてしまうラブコメディだ。

【ついついママ目線】前編/ラブコメを見ててもつい気になる子どものパートナー選び『俺物語!!』
【ついついママ目線】中編/ラブコメを見ててもつい気になる子どものパートナー選び『俺物語!!』

その見た目から凛子の女友だちに笑われてしまう猛男に思わずキュンとなってしまうが、猛男のほうも女子っぽくてかわいい女の子に弱い。でも、猛男の幼馴染のすなは見た目に惑わされずに冷静に内面を見抜くことができる。

すなはイケメンでモテるから、コクられても舞い上がったりはせず、冷静な性格と観察眼を持っているのだ。そのうえ、すなは冷酷なわけでなく、幼馴染で親友の猛男のことを思いやるとってもいいヤツ。映画版は猛男と凛子の恋が成就するかどうかまでのエピソードだけでひっぱり、正直言って中だるみが否めなかったが、原作にはない、すなが2人の仲を取り持とうとする姿も描かれ、のいいヤツっぷりが強調される結果に。

余裕があって人の内面を見抜く力があり、穏やかで友だち思いないいヤツで……子どもにはそういう風になって欲しいと思うし、恋愛・結婚の相手にもそんなタイプを選んで欲しいと思う。

それにしても、すなが冷静に見抜けるのはやはりイケメンだからこそ持てる余裕からくるものだろう。それに、一見、イケてないほうが純粋に思えたりもするが、イケてないからこそ“モテたい願望”があったり、異性に不慣れで惑わされたりして厄介なのも真理。かと言ってイケてれば回避できるわけでなく、そのまま見た目のイメージ通りにイケてるのを利用した女好きだったりすることもある。

う〜ん、難しい。そこを見抜いて良きパートナーを選ぶ力は経験で培うしかないのか。子どもにはある程度の恋愛の辛さもくぐり抜けてもらうしかないのかしら、とゴツい男・猛男と天然女子・凛子の恋愛の顛末を見守りながら、ふと思いを巡らせた『俺物語!!』だった。(文:入江奈々/ライター)

『俺物語!!』は10月31日より全国公開される。

【関連記事】
【元ネタ比較】のっけから興奮しっぱなし!『バクマン。』の漫画愛と青春ドラマ
【元ネタ比較】不安だらけの実写版『あの花』がついに放映。予想通りの出来映えを完全レポート
【元ネタ比較】番外編/注目が集まる『ここさけ』と前作『あの花』の違いは!?
【元ネタ比較】炎上商法狙ってる? 原作を大きく外した 『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』