​レトロゲーム向け「導通改善剤」をサイバーガジェットが発売、年季の入ったカセットの接点不良を改善

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歴戦のEngadget読者の中にはオールドゲームを楽しむ方も多いと思われますが、以前購入したタイトルを引っ張り出して、いざプレイ......!! と思った際にありがち、かつショックの大きなトラブルが、カセット(カートリッジ)と本体との接触不良。

そうしたトラブルの助けとなりそうな製品を、ゲーム周辺機器メーカーのサイバーガジェットが発売しました。「導通改善剤」の名を関する『CYBER・ナノカーボン』。同社直販サイトの価格は1480円(税込)です。

【ギャラリー】サイバーガジェット レトロゲーム向け導通改善剤 CYBER・ナノカーボン (4枚)



セット構成は、ナノカーボン(0.2ml)と特殊綿棒×3本、そしてワイパー×1枚と取扱説明書。0.2mlと聞くと容量は少なめに思えますが、一度に使用する量はわずかでOK。公称値では、ファミコン用カセットであれば約300本に塗布可能としています。

カーボン粒子をベースにすると謳う接点復活剤(接点改良材)はいくつかの製品が登場していますが、基本的な考え方は共通です。導電性の高いカーボン粒子により、摩耗などで接触不良を起こした端子間の隙間を埋めて、接触不良を改善するというもの。

またベースとなる液体は、乾燥すると薄い油膜を貼る特性を持ちます。この油膜が接点の表面を保護し、端子の摩耗を軽減する効果もあります。

こうした効果により、サイバーガジェットは「経年劣化や幾度もの抜き差しで接触不良の起こりやすいレトロゲームカセットには特に効果を発揮します」と謳い、従来の接点復活剤を凌駕する「導通改善剤」ともアピールします。

こうした原理によるため、実はレトロゲームカセット意外にも効果を発揮するアイテム。同社も「3DS用/PS Vita用ゲームカードやメモリーカード、AVケーブルやUSBケーブル、各種充電ケーブル、イヤホン、SDカードなどのさまざまな機器に使用できます」と紹介します。

さて、こうしたカーボン系の接点復活剤はとくにAV用アクセサリとしては多く見られますが、なぜ同社がこのタイミングで発売するのか、という疑問を抱く読者もおられるでしょう。

実はこの製品、主に同社が同時発売する多機種互換ゲーム機『レトロフリーク』のユーザーに向けたもの。
レトロフリークはファミコンやスーパーファミコンをはじめ、メガドライブやPCエンジンゲームボーイなど幅広い互換性を持つのが特徴。microSDカードへのゲームインストールが可能な仕様ですが、それには元となるゲームカセットが必要になります。

しかし、ファミコンなどは発売後32年が経過しているため、初期のカセットは接点不良率なども上がっているのが実情。こうした要因から発生する、冒頭で紹介したような悲劇を防ぐためのアクセサリがこのナノカーボン......というストーリーです。

余談ですが、ファミコン当時に多く使われていた接点不良のトラブル解決法としては、息を吹きかけて埃を飛ばす方法が知られています。しかしこれは昨今になって、息に含まれる水分によりサビを引き起こすことがわかってきています。

とくに任天堂は、5年前の2010年にテレビ放映されたスーパーマリオ25周年キャンペーンCMの中で演出としてこの動作を入れていましたが、後に「サビの原因となるため推奨しない」旨を解説した動画を公開。当時大きな話題となりました。

いずれにせよ、ファミコンをはじめとするオールドゲームのカセットで遊ぶには、こうした接点復活剤やクリーニングキットは常備しておいて損はないアイテムであることは確かです。